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chapter 2 − recollection − 大学2年 5月7日

 ――― 5月7日


 信じられない

 なんてことだ

 まさかこんなことになるなんて・・・


「今ね、スギちゃんが来てて仲直りしたいって言ってるの、今から来れる?」

 夜、亜美からの電話だった。


 やった、ほんとに!?


 長く待ち望んだ期待を胸に彼女の家へと向かったんだ。

 彼女は家にいなかった。ドアが半開きのまま部屋の明かりも漏れてきてた。呼んでも応答がなかった。


 ・・・なんだ?


 静かにドアを開け中を覗いた。


 な、何があったんだ!?


 部屋の中は辺り一面何者かに荒らされたみたいに散らかってたんだ。

 亜美はいない、杉本もいない、部屋はぐちゃぐちゃ、頭の中が混乱した。どうしていいかも分からずに「龍ちゃん、彼に電話してみよう」そんなことぐらいしか思い浮かばなかった。

「いいから俺んち来い!」

 僕の話も聞かずに一言で切られてしまった。


 なんだ?龍ちゃんは事情を知ってるのか?

 どうゆうことだ?


 わけも分からないまま彼の家へと急いだ。


 亜美は龍ちゃんの家にいるのか?

 いったいどうして?

 どうして・・・

 ま、まさか!!


 杉本の顔が浮かんだ。


 まさか奴が・・・


「亜美ー!!」

 そこにはベッドの上、龍ちゃんのパジャマを身にまとい彼に肩を抱かれた亜美の姿があったんだ。涙に顔を歪めた彼女は僕を見た途端

「ゆうや〜・・・」

抱きつき泣き崩れてしまった。そっと彼女を抱き締める僕、そのまま龍ちゃんに目をやると

「説明してもらおうか」

睨みつけられた。

 わけが分からなかった。

 

 0時を回っていた。


 


 

 

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