chapter 2 − recollection − 4/5龍二
――― 裕矢は中学時代の友人だった。とりわけ仲が良かったわけでもなかったが、一緒につるんでいた仲間の内の一人だった。
彼はどちらかとゆうと内気で物静かなやつだった。一人で物思いに耽ってる、そんな感じのイメージがあった。それに中学時代の彼といったら俺よりも背が低かったし、クラスの中でも目立たない方だった。
それが4年ぶりに会った彼と言ったらどうだ。見違える変貌を遂げていた。170センチの俺を見下げるほど背は伸び、185は確実にあるだろう。4年で20はゆうに伸びたな。あの頼りなげな姿は微塵も感じさせないとさえ思わせた。痩せすぎてるわけでもないスラッと無駄のないスタイルといい、もともと可愛らしかった顔が見事なイケメンに・・・
いったいどれだけの女泣かせてきたんだ!
そう思わせた。
4年前とは確実に何かが違っていた。
期待と不安の中で俺たちは再会した。
偶然の再会に二人そのことを喜びあった。
全てはそこからはじまり、
そして・・・・・