chapter 2 − recollection − 9月2日
――― 2日
また昨日の繰り返し
「お前がいけないんだぜ」
なにが!?
「避けてんだろ、俺のこと」
当たり前だろ!!
ホテル代わりにしてた部屋を使えなくなった
そのこと根に持ってんのか
そして夜、打ち上げの飲み会に突入
「裕矢くんのちょっといいとこ見てみたい!」
何度も一気飲みさせられた
「ドーはドーナッツのドー♪」
ドレミで連続一気
まわりから見れば仲のいい二人がバカみたいに盛り上がってるように見えたのか?
「あれ〜、ビールなくなっちゃったな、ウイスキーいくか」
限界がやってきた
「・・・いいかげんに・・・しろ」
酒の力か、呟いた。
「あぁ〜・・・な〜んだって?」
僕の肩に腕を絡ませ顔を近付け耳に手を当てる奴。その体を思い切りはねのけ
「・・・っざけんなー!」
叫び立ち上がった。頭に血が上るのを感じた。アルコールがさらにそれを加速させた。仁王立ちして睨みつける僕、ポケーッと口を開けて間抜け面の奴、その顔が歪んで見えたと思った瞬間、体は自由を失いその場に倒れ込んでしまったんだ。薄れ行く意識の中
「おい大丈夫か、裕矢しっかり・・・」
みんなの声が遠退いていった。
それから先は何も覚えてない。
目が覚めたのは次の日の朝だった。