ガラスのコップ
米津玄師さんのアイネクライネ聞いて、
いてもたってもいられなくなり書いた詩です!
ここにひとつの
ガラスのコップがあるとして
私は水を注ごうとする
だけどそれはひび割れていて
ひどくいびつで
水を溜めることができない
コップには代替品がなくて
ひとりにつきひとつだけ
支給されているんだ
みんなのコップは
上手に水を溜めれるのに
私だけなんでダメなんだろう
………………
あるとき男の子に出会った
その子のコップには底がなくて
なにも受け止めることができなかった
私はかわいそうだと思ったけど
その子はうつろな瞳で笑ってた
貸してあげることのできないコップ
………………
私はその子によく親切を働いた
割れたコップを復元してあげたかった
でも一度壊れたものは
二度と元には戻らないんだ
接着剤で繋ぎ合わせた彼のコップ
でも隙間から水が漏れちゃうよ
それならばと私はひらめいた
………………
彼のコップから溢れでる水
こぼれるなら
いっぱい入れればいい
ひどくいびつな私のコップ
それでも彼と並ぶと
きれいに見えるから不思議だな