アマテラスと最高神
さて父系の候補はコレぐらいで良いだろう。やはりアマテラスになる。前回ちと触れたが、もっと突っ込まなくてはいけない。何故考えを変えたか?と言うと、女神太陽神なんて日本でほとんど信仰されてなかった事実を知ったからになる。神社を見れば分かる。後世の日本書紀古事記から女神太陽神が増えただけで、それまでは全く違っていたとなる。
全国の古い女神太陽神は基本ニギハヤの奥さん扱いが多い。さてその中ですべてそうなのか?ここで一つだけ、天皇家が出発したといわれる南九州の神社の女神太陽神がある。これは他の地域と違うのじゃないか?と考えている。これは1つの論を語るわけじゃない。複数の可能性があり、その中の1つ1つをもう可能性で片付けるしかない。前回その父系をやったので、今回母父じゃなくて、母そのものを扱う。
日向にある太陽女神は東にあるものとは違うとの見方をしてる人も多い。それはやはり、天皇家が九州から来た事が大きいのと、その起源の1つとして日向国が上げられるから。
この説は2つに分かれる。1つは歴史上分かって無い天皇家に繋がるの女王となる。
もう1つは邪馬台国九州説の中で南九州=邪馬台国説になる。
邪馬台国の南方の国はすべて南の島だとの考えもある。天皇家の母として高貴なアマテラスとして最高神にしたのはやはり卑弥呼だとなる。このどちらにしろ、スサノオが近畿征服じゃなくて、九州征服に来て婚姻関係になった可能性となる。または父親は重要じゃなくて、そこそこ地元の有力者と卑弥呼の夫婦となる。巫女なのに結婚したのか?ならこの辺りはややこしい。したとしないとやっかいなので。
おそらく、この日本の中の特別な女神太陽神は南九州だけの特殊宗教だと見ている。とてもローカルな宗教を国教にしたため、アマテラスという特異な存在が出来たと見ている。後はこれをニギハヤの奥さんに摩り替えた。これは見事だと思う。ニギハヤ(正確にはニギハヤヒ面倒なので)の奥さん
アメノホアカリと言うのがこれに当たるらしいのだが、でも、こっちは皇族だが、物部に繋がるニギハヤは天神=藤原などと同格の随伴した神になる。この別系ってのが困る。ニギハヤの奥さんは、ながすね彦の妹となっている。この辺り実にややこしい。太陽神の巫女なのか?がなんとも言えない。そもそも系図自体出鱈目の可能性がある。
その辺りとてもややこしい。そう解釈し無いとなんともならない。物部がそれを了承したとしか言えない。この辺りは分からないな。系図の書き換えと、本来はウマシマジに繋がるほうがアマテラスの流れだったのかも。もちろん雨の岩戸などの話しは無い。あちらは女神アマテラスのローカル神話だった可能性が高い。
アメノホアカリが何者か?でこれはニギハヤヒの母系系統に皇族の子供を突っ込んだ系統じゃないか?と見ている。これは海部氏のハプロで判明する。これ何故系統を分けたか?こういうの案外意味がある。すべてが正しいとは思わないが、もう私はうんざりするほど、どこの馬の骨のD系を見てるので、またこのパターンの可能性があるなと見てる。
すべての族が正しいわけじゃないが、たけのうちすくねは皇族で、アメノホアカリも皇族の可能性は高い。これはそんなおかしなことじゃなくて、そもそもの日本書紀の流れが、偽天皇家を排除するためにある。逆に皇族だと言うのが当時流行してて、こういった父系をそっくり変えてしまうというのはおかしな事じゃない。
後はコレに記述だけで天皇家に近くしてくれとの要請が藤原に寄せられた話が絡んでいる。こっちがもろ捏造系。こういった虚実がまじりまくってると見ている。物部氏はこれを望まなかったとなる。これに関しても娘などで繋がる方法もあるので、大きな勢力だった物部氏がそれをしなかったのは別に反抗的だとかそういう理由じゃないとは思う。
本当にハプロ見てると男子直系についてあほらしくなるから。中国や西洋、騎馬民族と全く感覚が違う。その騎馬民族の出身だとやってるからかなり面倒なんだけど…。朱に交われば赤くなるなんだろうな。その辺りほとんど押し付けして無い。この辺りに江上氏の論のまずさがある。日本社会に溶け込んだ騎馬民族説を出せばよかったんだ。
後は卑弥呼近畿説になるかと。神武からすると子孫の卑弥呼を最高神にするってのが良く分からなくなる。ここはやはり九州の土着宗教がベースになってる可能性が高い。そこをニギハヤ信仰にすげかけたと見てる。
時代が混乱するけど、ここを倭国大乱の時代とする考えもある。そこでスサノオとアマテラスの合体の意味として卑弥呼がベースにあるのがふさわしいのじゃないか?と見てる。あくまで倭国大乱の時期がこの神話の時期だったと、卑弥呼が近畿の皇族のももその姫だったとしてである。何故女神でなければならなかったのか?出雲王朝とヤマトの意味のあるキーウーマンだったからになる。
卑弥呼と絡んだ話が多いけど、そのすべて卑弥呼無視でも良い。そういう風に可能性をいくつか書いてる。それを1つに絞るのは無理。何故なら女性の遺伝子はハプロじゃ無理だからだ。そもそも男でも直系以外無理。例え核DNAでやっても多分消えてしまう可能性が高い。例えば、直系が絶滅したネアンデルタールは現在ちょっとずつ人間のDNAから消えつつある。直系が残るを利用したもので、そうじゃないといずれは古い遺伝子の痕跡は消えてしまう。
後はもう書いてるけど、天皇家が父系じゃなくて母系で天孫族に繋がったからとなる。これ難しいな。これどうなのか?と思ってる。わざわざそんな事書く?となる。天皇家はスサノオの子孫だと知っててそれを誤魔化してるのかも。出雲は天孫族だが、皇族では無いと言ってる。でもスサノオが父系ならそれおかしくなる。
だからアマテラスとスサノオを姉弟にして天孫族というつながりを創って皇族ではないとしたのじゃないか?と。実際真実はスサノオの多分男子直系ではないのだが…。その事実を天皇家は知らない。自分の一族をルーツにしたかったためだと見ている。天皇家はスサノオが自身のルーツだと知っている。そして父系祖先だと勘違いも多分している。
自身の父系をスサノオに遡れると困るんだ。これが苦肉の策で、出雲王家は天孫族だが皇族じゃない。この理屈になってるのじゃないか?と思う。これこそが多分一番重要なキーになる。だから母親の系統をスサノオと姉弟にしてルーツにしたと。多分スサノオと母親の父親が半島系なのは分かってるんだろう。
スサノオじゃなくても、出雲王朝が九州を征服する時の征服後か?政略結婚があったと見ている。それは当然かなり実力者の子孫になる。ここで娘が生まれないと不味い。それがハプロの問題になる。娘が生まれて、婿にとったのが地元九州の有力者。ここで婿じゃなくて、義理の息子を出雲王家の本当の息子として認めたんだと見ている。
これが天皇家が自身をスサノオの子孫だと勘違いした過去じゃないかと思う。そしてこの歴史的事実を天皇家は知らない。系図やその口伝だけが後に残ったと。
これが九州での出雲王朝との婚姻説になる。アマテラスが生まれた理由と、南九州ローカルの女神の太陽神と合体した可能性になる。祖先神と自然神が合体するのはとても自然なので。
近畿と九州じゃ違うという事が主軸に成る。九州の場合よりローカルな太陽女神の意味が強くなる。どちらにも卑弥呼が絡めるが、九州は絡まなくても良い。近畿の場合は絡んだほうが良い。近畿の方は卑弥呼なしだと成り立たない。ただの皇族の娘じゃ荷が重い。
天孫と皇族が違うこれが結構キーかも。これかなり重要。出雲王朝によるアマテラスの権威づけも出来る。なおかつスサノオが祖先神から外せる。あくまで天皇家から父系はすべて始まるとなる。
これがすべて天皇家の勘違いだったなら、日本国にとっての歴史的な勘違いだ。どの天皇か忘れたけど、古すぎる家系について問題視はしてて、多分大雑把にしか分からない。
追記:これちょっと分かりにくい。本来国津神であるスサノオは天孫族なわけがない。天孫の起源が半島の騎馬民族にあるって考えから来てる。物部は九州の出身だと聞いてる。神武東征の真実で先行モデルじゃないか?と言われてる。
ゆえに当時の九州の新しい血の集団の流れと関係してる可能性が高い。そういった意味ではスサノオもある意味天孫になる。だがアマテラスの子孫としててスサノオはあくまで兄弟に過ぎないから天孫ではないと出来る。
本来的な天孫の意味は扶余族の父系なのではないか?と言う点。アマテラスが絶対的な権威のスタートに相応しいか?というと多分ふさわしくない。もっと言うと多くの人を納得させられる神なのか?がかなり怪しい。
だからなぜアマテラスなんてイマイチな最高神をおいたのか?となる。
その理由をいろいろ書いてる。単純に天皇家の九州ローカル女神=祖先神のごり押し。ただ天孫の根底にある半島から九州にかけての新しいグループの存在。旧近畿グループにはこれがない。
スサノオとアマテラスが姉弟の関係なのは、出雲王家の権威を利用したかったのか?そうじゃなくて、実際はアマテラスとスサノオに共通する天孫の父がいる可能性がある。それがスサノオ自身かもしれないって話。明確な新しいグループの父系が分かっていれば多分それを最高神にしたはずなのだが、それが古すぎて不明なのか?または分かっているが出せない。
それがスサノオになる。古すぎて天皇家も不明な新しい九州を覆った集団の中心のものをハプロから読み解こうってのが私の真意になる。