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やっぱり大切なんは姫様やね 1
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ただいまは
ねっころがって 眼を瞑る
夜のとばりがおりた草原
ありがとう
私を好きだといってくれて
嘘でも言葉で伝えてくれて
微風ふく
無音の坂道 ひとり立つ
ふりかえるとまち 白い闇ばかり
誰を追う
あこがれちゃったし 姫を追う
止まらないむね きっと追いつく
たたかうさ
かわいそうだと やさしさぶられりゃ
魂売っても 卑怯になっても
たたかうさ
こちらを憐れむ あいつら斬りつけ
ひとりじゃまけると 理解はしてても
たたかうさ
たったひとりで生きてきたから
たったひとりでたたかいつづける
どれほどの
時が流れて なのにまだ
イッポンドッコを歌えずにいる
白む空
たおれた私をかかえおこして
恋愛しようと ほざきし 姫様
姫が好き
白とか 黒とか 猫とか 百合とか
しらんっちゅうねん ただ好き 大好き
こころから
わらっている姫 いきざまの
不都合なんかを ぜんぶ背負って




