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ひまわり水晶





夏の風

真っ正直に正面で

受けたひまわりみたいなあの子



笑顔しか

想い出せない人なんて

すこし、でも、そう、さみしい気もする



まっすぐに

すくすくと伸びるひまわりを

憧れみたいな気分で視ていた



太陽を

追う目がすこし涼しげで

なぜなんだろうと妬けてしまった



この世界

だけにながれるメロディーは

きっと水晶みたいなかなしみ



目を閉じて

震えていたのは初めての

キスを待ってるあの子のくちびる



堕天して

ちぎれるような裏切りを

したあとふたたび十字にすがった



ただそこに

吹く風の音がキツくって

怯えて、震えて、こらえた真冬。



真っ白な

粉雪の舞う心象の

ホントの姿を視たとき、凍った


それからは

永久凍土の死の下を

凍ったままで、死につづけていた



そして夏、

あの子の天使のやさしさで

生きかえらせていただきました。



気持ち良い、

あいがこの身で花ひらき、

すっかり最後の夢まで視たけど、




ねぇ、きみ?

あたしのことが好きなんだろう?

ちゃんと眼を視て、告白してよ?



ねぇ、きみ?

あたしとふたりで生きられる?

《夏》を棄てても、生きてくれるの?



ねぇ、きみ?

ひまわり、水晶、くちびる、みみたぶ

きみの、世界の、すべてが、大好きッ!









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