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猫の翼
とくべつな
人がいるって幸せで
だけど少し苦しいこの胸
風が吹き
地球を撫でる優しい手
みたいに君のソレを撫でたい
空を飛ぶ
猫がホントにいるのなら
きっと翼は着脱式だね
残ってる
想いが少しまだ燃えて
いるから二度と逢ってはいけない
ハッピーな
予感がします夏の朝
隣の君と海を眺めて
飛び散った
赤い血みたいに悲しみを
全身に浴び冬を越す人
なにげなく
生きてるようなやさしさが
みちしるべもない僕をくるむよ
なにもない
未来にゼツボウする僕は
まるで翼が欲しい猫だね




