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生き生きて
北の星
するどい光を解き放ち
世界の闇を払っておくれ
背中には
かつて想った恋人の
夢に似ている悲しみの色
愚かだと
自覚したあとでもきっと
やさしい君に甘えてしまうね
歌声が
星降る夜に彼方から
聴こえて胸に沁み入る半月
半月で
真円にはただ憧れて
だからふたりで円になりたい
誓いとか
どうでもいいという星が
流れる夜空に祈る忘却
だれもこれ
ほどの奇跡に満たされる
はるかの歌を聴くまでもなく
泣かないと
誓っただから泣いてない
涙のフリしたきままな水さ
縛れるの
ならばしっかり縛りたい
どこへ向かうか知れない恋の日
爛れあい
炎の傷を刻み合い
死ぬほどの好きなんて苦しい
生き生きて
ホントをちゃんと喋れたら
忘れた夢も戻ってくれるさ




