月とナイフとコオロギと
「月とナイフ」という詩があって、今回のこれは、それに「コオロギ」分を加筆したものです。とか言って。
(後刻、追記)
てか、しまった。
この詩集、今日で300回めだった。
記念だよ、記念!
いつも忘れちゃうんだよなぁ。
だから、それ用の、よそ行きの詩を書きたかったのだが、失念していたので、いつもの普通の詩になってしまった。
てか、よそ行きの詩なんて、ほんとはよく描けないんだけどね。
触れた手が
痛い位に冷えていく
夜の顔をしたナイフを棄て去る
手離せない夢を棄てても一つだけ
手にした玉を握ったあの夜
ないている
冷たい涙も流さずに
コオロギ一匹ただ秋だから
静かな夜
魔女が箒で飛びそうな
「月とナイフとコオロギ」な、夜
その人に
忘れられたら生きている
意味ないほどの愛って、ダメだね
辛すぎる
からすぎじゃないよ、つらすぎる
痛い愛なら、まだマシなほど
あたしって
魔女と呼ばれたこともある
冷たく見えるお顔のせいかな?
馬鹿だけど
ただひたすらに君のこと
好きってのたまう、ほんと、大馬鹿
馬鹿だけど
雨雲の上ひとり待つ
龍が握った玉みたいなヤツ
ひたすらに
眺めているのは満月で
かつて握った夢に似ている
別れの日
見上げていたのは美しい
夜が握りたがるほどの月
あたしが握りそこねた
満月
お読みくださり誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。