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眠れぬ夜、かけがえのないサヨナラを
夕空に
ひとり浮かんだ星さみし
逃げ出すほどの勇気は無いけど
えんえんと続いた車の赤い灯が
どこにも行けない
悲しみの色
バカヤロォと
おまえを叩き、吐き出した
あの日のことば、沈んでいる胸
世界から聴こえるあなたを貶める
優しげなでも
優しく無い声
その一歩を踏み出す力は生意気な
向こうを見ない
やけのやんぱち
傷を負う無頼の奴が笑ってる
ザックザックと
悲しみ埋め込み
目の前の
人にとにかく寂しくは
ないさと強がる
寂しさ
だだ漏れ
何処へ行く
希みもあてもないけれど
すべてこの世はことなく死ぬ夜




