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どうか溺れませんように《改》
『ゆめなか日記』で、よくやっている、新旧バージョン、読み比べ、企画。
作者としては、基本当然旧バージョンが不服なもので、あたらしいのを、つくってる訳だが、作者の意図しないところで、いいと言ってくださる方もいらっしゃるみたいなので。
いちおう、2作投稿で。
もし宜しかったら、2作ともお読みいただけたら、それに勝る幸せはございません。
都会には
滅びの美学がある夢と
そんな刹那を愛した瞳よ
ぶ厚めの
無表情とか薄い夢
あなたの人生、にも似てゆく川
愛という
失わない旅えんえんの
ふたりの距離とか、悲しみ。知らない。
閉じている
瞳をムリにはあけないよ
そしてあなたを幸せにする
さみしさを
知らないくらい空の青
心に染まった希望に寄り添う
雨を泣く
こころの晴れ間にC調の
陽気なうたごえ、微かに、降り、泣く
楽しさを
割って捨ててもそれは良い、
泣くはあの恋、地に捨てたバカ
夢を脱ぎ
心を裸にしてみても
もう戻らない、からまる指先
たましいと
いう名のもとに身体など
いらないあなたが、いてさえくれれば




