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どうか溺れませんように
都会には
滅びの美学があるという
そんな刹那を愛した瞳よ
ぶ厚めの
無表情とか遠い夢
あなたの人生流れて来た川
愛という
失わない旅えんえんの
ふたりの距離など、ないのに等しい
閉じている
瞳をムリにはあけないよ
そしてあなたを幸せにする
さみしさを
知らないくらい空の青
心に染まった希望に寄り添う
雨を泣く
こころの晴れ間にC調の
陽気なうたごえ、補助輪ほしいな
悲しみを
割って捨ててもそのあとに
泣くは自由のままにならなさ
服を脱ぎ
心を裸にしてみても
寒くは無いのか、からまる指先
たましいと
いう名のもとに身体など
いらない振りする、あとはたまゆら




