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円盤、思い出す



喧嘩して

言ってはいけない本当を怒鳴り

一瞬凍ってヒビ割れた愛


襟もとに

指を這わせてみだらになれない

狐がコンと啼く指人形


なぜ逢った

思い返してももっと大好き

理想の姿を見せつけた人


主に祈る

信者じゃないけど雲に乗り

回る世界をいっしょに止めたい


黄昏の

大きな円盤、思い出す

あのころふたりは重なりあってた


夏、湖畔、

ねずみ花火に追いかけられて

ずいぶんはしゃいだ半分こどもで


丘の上

白い家から歌声が

緑葉、濡らして、輝いている






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