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晩秋


天高く

伸ばす希望をふりはらう

透徹した眼のあなたをおもうよ


宵待ちの

こころがきゅんと鳴るミルク

飲み干すあとから月みる十五夜



座り込む

星降る夜空の下の街

秋の風ふく旅に疲れて


よろしいの?

寂しい眼をしていますけど

そんな努力に応える気はない



好きになる

理由がそれだと思うなよ

あたしそれほどお安くないわよ


やあといい

右手をあげて透きとおる

あなたのかなしみほお撫で消そうか



流星の

降る夜わかれをちゃんと知る

嵐の如き熱量のあと



甘栗を

食べて指まで甘くなる

ちゃんと別れる決意でいるのに





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