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優しさの向こうがわ《ものかた夢Ver.》
化粧キメ、
電車のなかにも敵はいる
おんなたるもの、7人の敵。
本音でも
話ができずゆがむ笑み
ニコニコ無口なイヤな自分さ?
誇りという
くだらぬ埃は、ゴミ箱に
棄て去る理由に自虐はないのか
自覚ない
寂しさもないともしびを
さがす代わりにマクドで昼食
愛さがす
『それは寂しさを埋めたいの?』と
言ってくれた旦那は大虎
その虎が
優しくお酌をしてくれた
あたしの寂しさ、気づかないふり
『好き』という
言葉をきかされ、未来への
あたしのしあわせここに刻もう
でもあたし、
明日は雨中の人となり
優しさ奪われひとりで転がる
その夜の
残り少ない熱情と
からだを抱いて、くれた人あり
そのときさ、
無理でも笑顔でいてくれて
頑張ってね、とエールをくれた
闘って、
疲れ果てても心地よい
ふたりの祈りの宣誓『生きゆく』