谷間の姫百合(57577Ver.)
(安っぽいなぁ、)
(時が過ぎていけば不幸が薄まると)
(誰に教わったの、)
(歌でも歌っちゃう?)
らららららー、
時の滝から流れる嘘つく
その眼に憧れ、歌っちゃおうか?
時計に支配
されている日が怖くなり
この街あるいて出て行く決意さ
それでもう
遠くに見える希望を探して
潔くない、わたしの罪なに?
カミナリが
鳴って心がワイワイ騒ぐ
色っぽくないゴロゴロひとり寝
この街を
出発てゆくのなら今だって
気づいているけれど気づかないふり
知らなくて
恋かたづける時間なく
窓のそと見るその眼に水雨
(時計に支配される日常が怖くって)
(この街から出て行こうとしたけれど)
しみじみと
支配されずになにされた?
無風の小雨をしみじみ眺める
口はカポーン、
あ、ポカーンか、ヤベそんな
ことさえ知らずになにうたってる?
人に罰、
いえない不幸を積み重ね
笑いながらも、生きていた、のね?
咲き誇る
花の涙をみつけると
未来を守る鬼と化します。
なしくずし
にはしないでね、たそがれに
迷わず消えゆく時間が欲しいの、だ。
時は矢の
ように鋭く過ぎ去るね?
夜陰に紛れて「ヤイーン」って?
えっ?、ヤイーン?
あ、イヤーンか、眼を見て?色っぽい?
灰色世界の果てまで色づけ。
うたって、ねー?
らららー、らん、らん。らららー、らん。
歌を歌って、しあわせつかめよ
らららー、らん。
闇に堕ちる眼、ギラギラ爛々
優しく揺れてるこころの鈴蘭。
ららら……、らん……
闇から…みあげる…、 愛しい…世界よ…、
寂しく…揺れてる… 谷間の…姫百合………