こ、い、のうた
街の灯が、ダイヤモンドの硬質を
つらぬきとおせばカッコ良いのに。
飛んで虫。ふところに入るちょっと待て、
いまのは蛾ですか、蝶々でしたね?
彷徨える、大大阪のミナミのほう
さんかく公園あたりで死ぬふり。
野蛮だと、言われた愛をもってして、
モンテカルロについて行けない。
すべからく、みよや、きけよや、心の目と耳。
あたしの本音は、なかなか遠いぞ。
荒野でね。恋を乞うてるわけですよ。
この身、粉にし、こんなにいちずに。
パッと来て、いいとこ取りして、帰っちゃう
そんなヤツでも、あたしのいい人。
忘れない。忘れられない、最愛で。
好きすぎ、怖くて、告白れなかった、クククク。
あんな情、熱をもってたあの頃は、
たしかに『夢』とか、可能な未来さ。
倒れ込み。アスファルトほおに冷たくて、
このまま氷雨に溺れて風邪ひけ。
置いて行き、すり寄ってくるのがまるで猫。
あたしの心をもてあそぶ猫。
はじまりの、合図が聴こえず、あきらめの、
悪さで、とことん、あがいてみせるわ。
ちょっとだけ。いい?恋の定めて、あるかしら?
ただ好きなだけッ!だけじゃ、損なの?
損てなに、得てなんだよ、なんなんよ?
恋の盲目、舐めてんじゃ、ねえ!
ちなみに蛾と蝶々って、生物学上はまったく区別がなくって、欧州などでは、全く同じものとして扱っているという。うんちく。
信じるか信じないかは、あなたしだいです、よ?
最後までお読みくださり、ありがとうございます。