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暗黒色の、月に抱かれて。君が月になったんだ、あ、間違えた、君が、好き、だった。(57577Ver.)



もう、いやだッ!

どうして、こんな。嘘みたい。

あたしの声は、届かないのさ?


懸命に、

ちゃんと目をみて喋ってる。

でも、だあれも、私を見やしななかった。


春の夜空

の星が綺麗なのだけれど、

だからって、楽しい心に、なれない。


星空を

みて踊り出したくなるけれど、

何の役にも立ちやしないじゃない。


もう、よみがえらないあの頃の懐かしい情熱。


ふと気づく。

誰かが傷つく涙を見ても

おびえなくてはならなくなった。


こんな、でも。

夢を、いまも愛しているよ。

気高い夢を、ね。今もなお、ね。


なぜ、こんな

ことになってしまったのだろう。

星は今でも輝いているのに。


もう、いやだ、

生きて、いくのが、辛すぎる、とか。

いっちゃあダメかも。安易な愚痴とか。


寂しさを

ベールにまとって隠した顔は、

ハデに崩れた泣き笑いなのさ。


いつだって、

きれいなプリンセスを夢見たよ。

かわいい侍女が、かまってくれる。


私の夢、

ちょっと変わった幸せだけど、

それが届かぬ夢でした。


あー、羨ましいなぁ、そんなプリンセス。


暗黒色の、

月に抱かれ、身体の芯から、

あたし、めろめろ、どろどろに、なりたい。


ねぇ、君なの?

新しい月よ、私の夜を、

慰めてくれたりするのかな?


ねぇ、君なの?

疲れた時は、疲れたって、

言ったっていいんだよって、

元気づけてくれる、君が月ッ!


あ、間違えた、君が、好きッ!







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