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ひとり、寂しく、生きていたのに。(57577ver.)
探したよ
とつぜん消えた街中を
狂ったあたまを無視して走って
月並みな
ぬる目のたとえをいうけれど
哀しい鬼女の顔して『逢いたい」
幼子が
迷子になった心細さを
真っ赤な目をしてこらえて『逢いたい』
逢いたくて、
逢いたくて、なお、逢いたくて、
逢えなければ、もう、生きて行く意味なく。
その1秒
貴女への依存は宙に舞い
愛する貴女と魂つながる?
ははは。
比喩として
平凡なだけ、実情は、
切羽詰まった「逢いたい」落ち着け。
ひたむきな
愛しさに、もう、上書きをする
明るい上書き、イヤでは、ないけど。
はは。
平凡な
比喩の意味する、貴女への愛、
決して平凡、ではありない。