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ほんとうのきもちにきづくのが遅すぎて 2《57577Ver.》
酔っぱらいケンカもしたけどいつのまに
女性と同棲したりもした春。
夜を行き、じぶんはサイコーなんだって
叫んでみたきり、月見て寡黙に。
かえりみて、わきまえないバカここにおり、
愚かを知りつつ 嘆く大馬鹿
声にしてなきじゃくるおんなここです
子どもみたいに息さえつけずに
ああ、べつに、あなたにふられたからじゃない
泣いているのは、ね
ええ、だから、嫌いになったわけじゃない
泣いているのは、ね
ええ、あなた。あたしのそれでも好きなあなたが、
あなたが、泣いているから……
から、とか?
よる 闇はふかい
夜明けがこないのではないかと
疑ってしまうほど。
あたしのほんとうの気持ちなんて、
知らなくて、いいのよ。
ほんとうの気持ちにきづくのが遅すぎて
今更どうしよう、取り返しがつかないや。