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いくらあたまでわかってたって、はりめぐらせたこころ根を、なかったことにはできやしないんだ。
眼に視えない
ものが夜空に浮かんでて、
その透明を 鬼哭というのさ。
べっつにね、
死んじまっても いいんです
邪魔するのはただ、不死身の心ね。
大昔、
女郎花さえ食べました。
死ぬに 死ねない 死にたい しかばね
ああ それで
生きていってもいいんだと、
負けない『ひとり』を認めて お願い
べっつにね、
嫌われてても よくなるし、
心を凍らす 歌 あす 聴くから。
一握の
砂とハルシュラ、あと中也、
レモン哀歌が、あればオシマイ。
甲板に、
寝転び 癒やしは 星見酒。
聖なる酒で 酔おうと思った。
絶望を
ありえないねと いいはって
這いずり 手のばし 希望にふれたい。