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転生...ってまじですか?

はじめまして((。´・ω・)。´_ _))ペコリ


頭の中の物語を書き出してみましたが……

難しいです!


よろしくお願いします((。´・ω・)。´_ _))ペコリ









気づいたら……幼児でした。


「……どういうこっちゃ」


いつも見ていた白い景色じゃなく、天井が布……え?

おぉ!天蓋付きベット!!とか思って気づいた。


自分の手が小さい……。


「セレナお嬢様?」

「……モニカ」

「どこかおつらい所はございませんか?」

「……だいじょうぶ。ありがと」


扉が開きtheメイド服!って女の人が部屋に入ってきた。

初めて名前を呼ばれたけど、それが自分の名前であるって認識と同時に記憶らしき物が流れ込んできた。


そして気づいた……私喋り方が幼い……。

声もそう、まるで子供……。


まじかぁ……。

身体を起こして掛布を剥がすとよく知ったやせ細った身体はなくて、どう見ても幼児な身体があった。


これが転生……って奴か?

しかも髪の毛銀色なんだけど!

プラチナですか!?

モニカって人はピンクっぽいな……。


ファンタジー……ですか!?


ってか、モニカさん。

なに固まってるんですか?


「……モニカ?」

「あ、すぐお食事をお持ちします!!」


大丈夫か?とか思って声をかけるとビクッとしてすぐに部屋を出ていった。

なんなんだ……


ふぅっと一息吐いてからベットに転がる。

家具がアンティークっぽい。


あれだな、中世ヨーロッパっぽい部屋だ。

猫足とかリアルに初めて見た……。


んー……

うわぁ……。


ふと、記憶を探ろうとモニカについて思い出そうとすると映像が流れ込んできた。


そりゃモニカが驚くわけだ……。


記憶の中の【私】は、俗に言うわがままお嬢様だ。

侍女のモニカや執事にボロカス言ってる。

ないわー。

まぁ、私には理解出来ないな……。


私は生かしてもらってたから……世話をされるのが凄く辛かったから……。


ってか、死んだのか……とうとう。

お母さん……お父さん……お兄ちゃん……ごめんね。

大好きだったよ……本当に大好きだったよ。


親不孝な子供でごめんね……。


「お嬢様、少しは食べれますか?」

「うん、たべる」


モニカが持ってきたパンがゆらしき物をもそもそと食べてもう一度寝かされる。

もう大丈夫なのに……。


息苦しくない、食欲もある。

久しぶりにこんな甘い味のあるの食べた気がする。


そうか……もう食事制限とかないんだ……

味の薄い病院食じゃないんだ!!


スイーツ食べたいな!

糖分がとか言われないんだ!




「モニカ!お庭にいきたい!」

「はい、行きましょう」


あれから2日お許しが出なくてベットの中だった。

ムズムズしたけど、お許しさえ出てしまえば好きに出来るはずと伊達に10年以上も病院生活してないんだからね!とか思いつつソワソワしながら待っていた。


「セレナ」

「?あ、おにぃさま……」

「もういいのかい?」

「はい!あ、おにぃさまもお庭にいきましょう!」


部屋を出て階段を降りてると名前が呼ばれた。

振り向くと兄がいた。

ってか、兄よ。美形だな……

記憶によるとそんなにベッタベタの兄妹ではなかったみたいで、あんまり思い出とかなかったみたいなんだよね。

私が庭に誘うとすごく不思議な顔をされたけど、そんな事どうでもいい。

前世では構ってもらえるけど、外で遊んだりした事がなかったから。

今度はいっぱい遊んで仲良くしたい!


「セレナは花が好き?」

「はい!好きです!」

「どんな花が好き?」

「んー?全部好きです!」


庭は立派だった。

窓から見えてたけど……まじで立派。


だって池がある……しかも四阿まである……。

あ、違う……ガゼボ?だっけ?

ガーデニングなんて霞んじゃうな……。


外に出れない私に時々家に帰る、私の為にお母さんが頑張ってガーデニングしてくれてたけど……。

さすがプロ!って感じだ……。

ってか、規模がちげー。


色とりどりの花を見ながら行ったり来たりしてる私に兄は少し苦笑して聞いてくる。

花は好きです!

だって唯一季節を肌で感じれるものだったから。

ただ……お父さんもお兄ちゃんも薔薇だけは買ってきてくれなかった。

お母さんが薔薇は好きな人から貰いなさいって言ってた。

長く生きれないだろうってずっと思ってたから……

私に恋なんて無理だろうって思いつつ「うん」って返してたな……。


「セレナ!」

「お父様っ!!」

「私の天使、もう熱はないのかい?大丈夫かい?」

「大丈夫です!」


軽く兄と鬼ごっこしてると大きな声で呼ばれた。

そこには兄と同じ金色の髪の男の人がいた。

考えるより先に身体が動き飛びつくとふらつく事なく受け止められて抱き上げられくるっと一周してから抱きしめられる。

前世でもファザコン気味だった私はファザコンになってるようだ。

自分の子に天使って凄いな……さすがファンタジーなのか!?

ひとしきりギュウっとされてると兄が来て離すように言って頬にチュッと軽くキスされて地面に下ろされた。


oh......スマートにキスされたぞ……。


ほっぺにチューか……初だな!!


「心配だったんだよ……でも、仕事で帰れないし。全部あいつのせいだ……仕事おせーんだよ」

「お、お父様?」

「んー?お土産に桃を買ってきたからみんなで食べようか」

「うん!」


ボソボソと呟く父の言葉がどんどん悪くなってきてちょっとビビりながら声をかけると桃があるらしい!

桃は大好物だ!前世でも時々食べる缶詰の黄桃が楽しみだったくらいだ!

サラッと抱き上げられて屋敷に入るとサロンのソファーに……うん、父の膝の上でした。


ソファーに座りたいよ?お父様……。


「セレナは桃が好きなんだね」

「好き!」

「お父様とどっちが好きかなぁ?」

「んー?お父様!」


黙々と桃を食べてると恥ずかしい質問がきた。

ここは機嫌取りだろうと答えると悶絶しだした……。

父よ、チョロいぞ。

兄なんかそっと視線逸らすし……使用人も同様だぞ……。


それにしても……金持ちそうだな。

お嬢様って呼ばれるくらいだし、記憶の中で父は王城で働いてるってあるから……

多分貴族なんだろうな……。

貴族……貴族ねー……物語の中でしか知らない存在だなぁ。


「兄様!」

「ん?」

「父様はお金持ちですか?」

「んー。そうだねー……一応公爵家だしねー。そうだと思うよ?」

「そうですか……」


手紙だけ書いてくると執務室?書斎?に行った父を見送り桃を食べてる兄に聞いてみると驚きの単語が……。

公爵だって、公爵!

王族系を除いた貴族だと一番位が高いよね?

わー……お金持ちだぁ……

……ん?父は私を溺愛してそうだけど。

政略結婚とかあるんじゃね?

政略結婚かー……まぁ今の所婚約者とかはいなさそう。


まぁどうでもいいか。


それよりもです!

私気づいたのです!

この世界には魔法があるらしいのですよ!

記憶の中にあるのです!

父が魔法を使っていたのが!!


「兄様!魔法はどうすれば使えるようになりますか?」

「えっと、訓練が必要だね……セレナにはまだ早いかなぁ?」

「……そうですか」

「6歳になったら魔法の勉強を始めると思うよ」


兄は好きだが、今の私にとって兄は重要な情報源でもある!

この世界の情報源!!

基本的に子供は敷地を出たらだめらしい。

記憶が庭、程度なんですよね。


それにしても6歳かぁ……まだ2年あるじゃないか……。

折角魔法とか言うファンタジーがあるのに!!


あ、そっか。

教えてもらえないなら調べればいいんだ!

どこかにないかな……魔法の本とか……。


考え事をしつつも桃を食べる手を緩めない私を褒めるがいい!!


娘不足の父にされるがままに夜になりやっと解放されて自室に戻る事が許された。


それにしても……本当に4歳児に与える部屋なのだろうか。


応接間っぽい部屋にその部屋の倍位の広さがある自室そしてなんと!

一人用のトイレとお風呂がある!

クローゼットも生前の自分のより大きいし、中身が詰まってる。

4歳児のくせに服もアクセサリーも靴も……すごい量だよ。

こんなにいらない……。


ワンピースみたいな寝間着に着替えてベットに座りつつ部屋全体を見回す。

本当に……私、転生したの?

私……【私】は、誰……



次の日から病気で休みだった分を含めて再開された家庭教師との勉強を消化して行った。

なんとも吸収しがいのある脳だったのか、意識が私になったからなのか周りの大人全てを驚かす勢いでメキメキ成長した。

あれだよね、なんかおバカでわがままお嬢様だったけど……

素質はきっとあったんだよね?

それとも学び慣れ?とか私が元々勉強嫌いではないとか色々あるのかな?


そんな私はモニカに協力してもらい、我が家の書庫に来ております!!

モニカは見張り役です!

別にダメとは言われてないんだけど……。

読めないでしょ?って感じなんだよね。


ふっふっふぅ。

私、約一ヶ月で言語マスターしました!

いやぁ……思ったんだけど。

日本の小学生ってすごいよね。

平仮名、カタカナ、漢字だもんね。

しかもそれプラス単語も……。


私はまだわからない単語も多いけど、どうにか普通なお手紙くらいはサラサラ書けるようになったぜ!


「えっと……魔法……魔法……魔術……あ、あった!

初級魔法学!子供向けっぽい!」


大きな本棚が壁一面に置いてあって本がいっぱいある。

父は多分文官なんだな……ムキムキじゃないし、帯刀?してないし。

正直……ファンタジーみたいな細身な騎士とかリアルには存在しないんじゃないかな?

でも、兄は庭で毎日剣振ってるんだよね。

私もちょっとだけ習うらしいってモニカに聞いたけど……。

レイピアがいいな……細身で扱い易そうだもんな……

ってそうじゃなくて……。


「……なになに」


分厚い本を床に置き、立派な表紙を捲るとズラーッと文字が書いてある。


魔力は個人で差があるものの命ある全ての物に存在する。

成長により魔力の器が成長するがそれには個人差があると……。

ふむふむ。

魔法に大切なのは想像力に他ならない。

想像し、詞を紡ぎ行使するものである。


まずは魔力を感じてみる事から始めるのが一番である。

簡単なのは他人の魔力を少し流してもらい自身の魔力を感じ動かす訓練をしてみるといい。


他人の魔力……秘密訓練の時はどうしたらいいんだ!


もし、1人でしたい場合は怪我をしてみるのも一つの方法である。

魔力が多い人ならば、傷を治す為に無意識に治癒能力をあげようとする。

その時に魔力を感じる事が出来るだろう。


魔力を感じれたのなら次は全身に魔力を動かすようにしてそれに慣れたら少しずつ放出、その後は掌で成形し留めるを繰り返す……

ふむ。


基礎の基礎って感じかな?


よし、怪我しよう!


「お嬢様っ!?」

「っ!!び、びっくりしたぁ」

「何をなさってるんですか!?」

「……魔力を感じようと思って」

「それなら一言頂ければお手伝いくらい出来ます!」


自室に戻りナイフ片手に掌に傷をつけようとしてると悲鳴のような声で名前を呼ばれた……。

すぐにナイフを取り上げられて問い詰められる……

そんな泣きそうな顔で詰め寄らないで……。

罪悪感が凄いから……

ちょっと切るくらい怖くないんだけどな……

注射当たり前だったし……針刺さりっぱで生活してたし……。

理由を話すとなんとモニカが出来るらしい!素晴らしい!!


「では、いきますよ」と一声かけられて肩に手を置かれるとなんかムズっとした……。

何かが身体に入ってくる。

スゥっと広がっていくような気がした瞬間ドクンッと心臓が脈打つような感じがして心臓周辺から何かが溢れ出した……。


「ウッ……な、にこれ……」

「お嬢様!?」

「あ、つい……」

「お嬢様!!」


溢れ出した何かが暴れる……

身体中を駆け巡ってる……

流れを作らなきゃ……こんな好き勝手されたらどっか破れるんじゃね?


イメージ……イメージ……

血管みたいに身体を循環するような……そんなイメージを……


頭に保健体育の強化書でみたような人体模型をイメージしてそこから血管をイメージしていく……

するとゆっくりではあるが流れが出来てきて落ち着いてきた。

そのまま……そこが魔力の通り道だと言い聞かすように何度も考えながら……。


「セレナ!!」

「……はぁ、はぁ、はぁ。兄様?」

「今のは!?すごい魔力を感じたけど!」

「ごめんなさい。魔力を感じる方法だって本で見て……」


バンっと勢いよく扉が開き兄が部屋に飛び込んできた。

感知能力みたいなのがあるのかな?

やっと思い通りに身体を循環してる魔力にやっと落ち着いて息を整えながら謝る。


「……セレナ、今日お父様が帰ったら相談してみよう。多分、セレスの魔力量が多いと思う。だから今は少し休んで……」

「はい、兄様」


真剣な顔で言う兄に私は頷くしかなかった。

抱えられてベットに座らされモニカが着替えさせてくれる。

モニカが泣きそうだ……。

ごめんね。


「セレナ?起きてるかい?」

「……父様?」

「入るよ」

「はい」


いつの間に寝たのか父の声で起きて迎え入れる……。

父よ、なぜに泣きそうなんだ……。


「蓋を開けたんだね」

「はい。ごめんなさい……」

「いいんだよ。明日からはエディと一緒に学ぶようにしようね。私が手伝えればいいけど……仕事があるからね」

「はい。本当にごめんなさい」


蓋を開けたと言うのはピッタリだと思った。

急に溢れ出した魔力は今はイメージした通りに循環してくれてる。

少し速度を早めてみたり、遅くしたり……

素直に動いてくれる。

父様が優しく頭を撫でながら話してくれる。

エディはエドモンド、兄の名前だ!

兄と一緒に!!

嬉しい!!


夕食をとろうと言う父に「モニカの事は怒らないで!」と頼んでから見送った。

魔力……多いのか。

いい事だよね!

明日からかー超楽しみ!!


その後、すぐに魔力操作をマスターして親バカ全開の父に褒められまくりながら楽しく魔法使いとして成長し続けた。


問題は私の魔力は少し特殊で同じ魔力量、詞でも威力が跳ね上がる事が分かり、古式魔術との相性がいいらしく、父が大喜びで魔ペンと言う魔力を通し易いペンを買ってきてくれた。

普段はシンプルな指輪だけど魔力を流すとペンになる超ファンタジーアイテムだった!


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