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夏生詩集3

セミ

作者: 夏生

土の下は

きっとやさしくてあたたかくて

地上の話はおとぎ話のようなもので

いずれ出なければならないとは

思っていなかったかもしれない

闇に包まれぬくぬくと生きるものだと

心地よく感じながら鼻歌でも歌って

いたかもしれない


ある時を境に身体が

地上へ向かう準備をはじめて

ホンノウに急き立てられて

戸惑ったかもしれない

こわかったかもしれない

いやだ、いやだ、と泣いたかもしれない

あの歌声がしわがれているのは

そのせいかもしれない


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