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  作者: 河村 恵
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散歩に出る

人間らしいことと言えば、二足で直立することだけは、できた。


キッチンには、お弁当用に昨日焼いておいたアジがあったので、しばらくはそれを食べることとした。


気が晴れないので、散歩に出る。


田中さんはゴミ出しをしている、

杉田さんはご主人と喧嘩なんかしている、

スズメは隣の庭の巣箱でちゅんちゅんとさえずっている、

木村くんのおぼっちゃまは名前の知らないいつもの友達と試験勉強の話をしている、

毎朝見かける仲のいい老夫婦は一緒に楽しそうに散歩している。


どうも知った顔が多すぎて、劣等感に浸ってしまい、すごすごと戻ってきた。


どうにか、あの化けの皮がはがれないかと思案し、皮を落としていった白狐の女を捜してみることにした。


女は毎朝、7時50分に駅前を通る。


時間に合わせて駅前に行くとごみごみしていた。踏み潰されそうになりながら、歩く。



女を見つけた。


信号待ちをしているときを狙って、足元にすり寄ってみた。


最初は少し動揺した表情を浮かべたが、知らないふりをする。そんな日が三日続いた。


四日目にも、しつこく擦り寄ると、女は人気のないところへ行く。


付いていくと、話し掛けてきた。


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