第三
スキルって説明要りますかね?
アコライトのスキルである《ヘイスト》とで行動値を限界値まで高め、エクスプローラーの《トップスピード》により隙なく行動をすることにより彼は何よりも誰よりも速く駆けつけることができるのだ。
「見つけましたお嬢様!」
とっさに《エンサイクロペディア》を発動お嬢様の状態異常を確認。
名前 ユミル・アインス・ウィアム
種族 ヒューリン
クラス メイジ的なにか
lv1 HP10 MP30
筋力 5
器用 7
敏捷 5
知力 8
感知 7
精神 12
幸運 9
状態異常
魅了Great!!
お嬢様ーーー!!
いったい私が離れている間にどうなされたのですかぁああー!!
状態異常を見てそう叫びたくなる衝動を抑え、私はお嬢様に向かって《キュア》をかけた。
《キュア》とはバッドステータスを…つまり悪い状態異常を一つ治すことができる魔術なのです。
世界が違えば規格外と言われるしなものの一つです。はい。
お嬢様の状態異常を治すとお嬢様はプッツリと糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちてしまった。
しかし、執事にも意地があり、スレスレのところで抱え込み、どうにか傷一つ付けずお嬢様を守った。
「執事私の物になれ……」
とっさに抱え込んだ体勢のままお嬢様は私に対してそういいました。
私は0円スマイルを一層輝かせて
「却下です☆」
そして私はその晩屋敷を出て行った。