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第二

「そこまで好きなら押し倒して既成事実しか……!!」


「母上なに危ないこといってるんですか!!?」


そこの一室にはベットに腰掛けている母親とその娘が言い争いをしている。


「ヤればできる子だよユミルは!」


「母上はそんな方でしたか?!」


そこには年の割にははしゃぐ母親とあきれ気味の娘がいた。


これは晩餐会の終了後母親が執事に二人だけにしてと言い、娘のユミルから執事を離し、今絶賛家族で会議をしている。


これもユミルの願いを……恋を成就させたいと思う親心であるためさらに手に負えない。


ユミルは嬉しい様な恥ずかしいような迷惑のような……という気分であった。


「公爵家である私ことシルキー・アインス・ウィアム由緒正しい公爵家よ!」


「そういうことはもっと自重していただきたいのですが母上」


母親のテンションの影響で室内も暑くなってきたような気がしてきたユミルはテーブルの上に置いてあった紅茶で喉を潤すことにした。


気のせいかだろうか体が熱くなってきたような……。


「ふふふ。そんな繊細で不器用で恥じらいのあるユミルちゃんには特別なお茶を用意させてもらいました!」


「母上……娘に対して媚薬とか正気ですか……?」


頬が火照り、額に汗をたらし息苦しそうにしているその姿は実に色気があり、足をふらつかせながら立っているのがやっとのようだ。


「だってこうでもしないとヘタレのユミルちゃんは……ね?」


母親に同意を求められたユミルはその返事に母親を睨み返した。


体が火照り体が熱い……。息が苦しい……。誰かにこれを鎮めてもらいたい……。


とっさに思い浮かんだのは執事の顔であった。


「っつ!!」


ユミルは扉に向かい外へ出て行ってしまった。



その頃執事は……。


「中国拳法も捨てがたいですが、やはり太極拳? 間をとってウォーリア&メイジにしますか?」


執事の神によって得られた特典は。


1.アリアンロッド能力値&スキル、変動可能

2.ナイトウィザード能力値&スキル、変動可能

3.不都合がないように補正


であった。


「《スマッシュ》《バッシュ》!!」


振り上げた剣は全長20メートルの大きな岩に吸い込まれるようにして接触。岩は粉々に吹き飛び軽く地面がえぐれてしまった。


「あちゃー、かなり手加減したんですけどまさか《スマッシュ》《バッシュ》だけでこの威力とは……」


アリアンロッドの能力値はすべて99というカンストまであげて実験してみたところ恐ろしい威力になってしうことが実証された。


こんなものを人間に使うとなると……身震いしてしまう。


「とりあえす、この陥没した地面をどうにかしませんと……《アースブレッド》」


そういうと土の塊が陥没した地面の穴に向かい、穴を埋めるかのようにして集まっていく。


攻撃魔法も応用次第ということがよくわかる光景だと私は思います。


ためしに一度人間魚てきな生き物に対し《ファイアボルト》を打ったら、こげる前に消滅しました。


……完璧までのoverkillだったようです……。


上級魔法を検証しようとした日には川が消滅しそうで恐ろしいです。


なら能力を下げればいいと考えてしまいますが、もしお嬢様が危険な目にあってもすぐさま助け出せるようにと考えて能力値はすべてカンストまでにしていただいています。


別にヘタレじゃありませんよ……。



ピーキン!!


私の頭に電撃が走りました。


まぁ…あくまで比喩表現ですが。


それよりもお嬢様の身に危険が迫っている!! 急がなければ!!


「《ヘイスト》《トップスピード》!! お嬢様今行きマース!!」


そして彼は光になった


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