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#15
確認すると、一件メッセージが届いていた。
それは十七年前と同じ……優來が喜びに震えた文章と、一字一句違わぬもので。
『初めまして、梅原陽葵です。これからよろしくね』
指先の力が抜け……端末を床に落としかけた。しかしすぐにピコン、と新しいメッセージが入ったお知らせ音が鳴る。震えを無理やり押さえ込み、画面を見る。メッセージは勝手に表示された。
『陽葵、久しぶり! 元気? 前のデータを復元してもらうのが意外と大変で、すごく時間かかっちゃった。最初のメッセージだからびっくりしたでしょ。あれ、最初は自動で必ず送られちゃうものだから気にしないでね』
気にしないで、って……。そんなメッセージが勝手に送られるなんて、優來が受け取った説明書には書いてなかった。
それとも先に端末を起動していたら、自分の方から陽葵に届いていたんだろうか。「初めまして。よろしく」、なんて。
どうして……どうして戻ってきたの。
端末に触れることができず、床に座り込んでしまった。当然文字など入力していない。送信もしていない。それなのに、陽葵から新たなメッセージが届いた。
『優來のことが大好きだから。あなたを助けたくて、進化したの』




