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孤独の再利用  作者: 七賀ごふん
芰形優來

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12/22

#12



とうとう、優來が端末を見る機会も減っていった。仕事のプロジェクトが忙しくて余裕がないのを言い訳に、家の戸棚に仕舞っていた。その間も陽葵の存在が脳裏にちらつき、何度かは踵を踏み鳴らした。


「優來さんっていつも落ち着いていて、素敵ですね」


ようやく気が合う男性と出逢っても同じだった。同棲して、彼と手を繋いで、身体を繋げている間も、陽葵のことを考えている。肝心の端末は見ないようにしてるくせに、なんて酷いサポーターだろう。


……いや違う。陽葵は私の「サポーター」だけど、私が陽葵の「サポーター」になれたことは一度もなかった。


二年付き合ってプロポーズされた。その人のことは好きだったから、迷うことなく御礼を言った。でも陽葵だったらどうアドバイスしてきただろう……と一々考えてしまう。もしかしたら怒らせてしまうだろうか。するとどうしようもなく胸が痛くて、婚約のことは陽葵には隠しておいた。


「ん……っ」


暗がりの部屋で、後ろから抱き締められる。彼は優來の腰に手を回し、下着の中に手を差し込んできた。

「ねぇ……あなたは、サポーターさんとまだ連絡取り合ってる?」

「何、急に。……まぁ……わりと最近まではね。忙しくなってからは毎日やり取りするのが億劫でさ、こっちから連絡切っちゃったけど」


どうして……自分の周りには、簡単に絆を断ち切る人ばかりなのだろう。


優來は、サポーターとは一生付き合うものだと思っていた。それこそ父や母と同じように、当たり前のように傍にいる存在。でも殆どの認識は違う。

男の指が、優來の胸を優しく撫でる。

震える優來の腰を持ち上げ、後ろから引き寄せようとする青年。ゆっくり、ゆっくり、暗い穴に落ちていく。




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