表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/20

燕の傭兵団、結成

闘技場が燃えた。


正確には、

裏口だけピンポイントで。


……うん、完全にプロの仕事。


「これ、事故って言い張る気やな」


「言い張れるか!!」


私は即ツッコミ。



混乱の中、

支配人バルドーは無事確保。


というか、

リオが裏通路を把握してて助かった。


ほんま何者やねん、この子。


「じいちゃん、逃げるよ!!」


「わ、わかっとる!」


豪商、

孫の腕引っ張られてダッシュ。


……力関係逆やな。



夜明け前。


街外れの廃倉庫。


ここに集まったのは――


・エドウィン

・私

・ユリウス

・支配人バルドー

・リオ


そして。


「……久しぶりだな」


影から現れた男。


傷だらけの鎧。

片目に古い傷。


「誰?」


私が聞くと、

エドウィンが一瞬だけ、目を伏せた。


「元、王国騎士団」


「俺の部下だ」


はい来た!!!


元同僚イベント!!!!



さらに。


「借り、返しに来た」


「今度は、逃げねぇ」


「影の傭兵団に家族殺された」


……はいはいはい!!!


恨み持ち集合!!!


気づけば、

倉庫の中に七人。


全員、

王国か影の傭兵団に人生壊されてる。


重い!!

設定が重い!!!



支配人が、静かに口を開いた。


「……金なら出そう」


「武器も、情報も、街も」


「わし一人では、もう守れん」


孫を見る。


「この子の未来を、守りたい」


……ずるい。


そんなの、

断れるわけないやろ。



エドウィンが剣を抜く。


床に突き立てた。


「俺は、守るために剣を振るう」


「国じゃない」


「名誉でもない」


「家族と、仲間のためだ」


沈黙。


一人、また一人。


剣を抜いて、

槍を置いて、

拳を握って。


円になる。


……なんやこれ。


めっちゃエモいやん。



「名前、どうする?」


誰かが言った。


「影の傭兵団に対抗するなら、

 闇っぽい名前ちゃう?」


却下。


即却下。


私は前に出た。


「燕」


「小さくても、群れで飛ぶ」


「春を運ぶ鳥や」


「……戻ってくる場所の象徴」


一瞬、静かになって。


エドウィンが、笑った。


「いい名だ」



こうして。


寄せ集め。

傷だらけ。

後ろ盾なし。


でも。


燕の傭兵団は、

ここに結成された。


そして――


影の傭兵団は、

私たちを“敵”と認識した。


……やっと、

同じ土俵に立っただけやけどな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ