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最強の転移者 〜俺は俺のペースでエンジョイするからお前らの物語に付き合わねーよ〜  作者: 海岸線の夕日


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5話 クリームパンに全てを賭けた男

異世界に来て三日目の朝。


相変わらず朝は冷え切っている。昨日の聖剣スキル検証で気力を全部使い果たし、なんとか縦穴シェルターまで這うように戻ってきた。唯一の服は泥だらけ。底の抜けた靴は収納した。靴下が靴代わりだ。体は鉛のように重く、腹は減り、頭もぼんやりしている。


なかなか起きる事が出来ない。もうそろそろお昼じゃないかな?


最強のスキルを持っているはずなのに。


食料も無い。

寝床も無い。

靴底も無い。


はっきり言って、惨めすぎる。


豚に真珠ってこういうことか。


情けなさがこみ上げてきて、シクシクと泣いてしまった。最強の力を授かったというのに、心が虚しくて仕方ない。


力は最強、

心は最弱ってか!


やかましいわ!


ダメだ。完全にメンタルがやられている。


サバイバルを舐めていた。

それに尽きる。


もういい。

俺は無理やりやる気スイッチを押し込み、獲物を狩ることを決めた。


まずは準備だ。縦穴シェルターを出た。まずはポーションを一つ作ることにした。あれば心強い。


錬金術のポーション作成スキルを発動。


「ポーション!」


目の前に、ポーションが現れた!


成功だ!


……次の瞬間。


ビシャッ


無残にも地面に落ちて水たまりになった。


またかよ……

水の次はポーションか。

普通、瓶に入ったポーションとかが出てこないのかよ?


ぶちっ


何かが完全に切れた。


「おおおおーっ!!」


俺は叫びながら走り出した。靴下だけで、怒りに任せて、ただひたすら走った。


「あぁあああうぁー!!」


どれくらい走っただろう。


やがて、大きな倒木が横たわる、少しだけ開けた場所に出た。


久しぶりに浴びる大量の陽光。

目を細める。眩しい。

でも、妙に懐かしい。

体も、心も、じんわり温かくなる。

全ての苦難からの解放。

そして今、この瞬間は——


フリーダムタイムだぁぁぁ!!


気がつけば服を全部脱ぎ捨て、生まれたままの姿で踊っていた。

足の裏はジンジン痛い。

そんなの知ったことか!


あれ?


ふと足元に違和感。

見ると、まん丸い石が落ちている。


「なんだこれ……石にしては不自然に丸いな」


直径1センチくらいか。

手に取って軽く擦ってみる。

すると、うっすらと光沢が出てきた。

真珠? いや、真珠にしては重い。


試しにウォーターで洗いながら磨いてみる。

グレー色の、ちょっとだけ輝く丸い物体。


すぐに【サーチ】で鑑定。


『魔石』


「うぉっ!」


思わず声が出た。


どん底から、ようやく奇跡の光が見えた気がした。期待値MAX。


頼む、神様……!


恐る恐るネットショップ画面に投入。


換金価格:100円


「……100円か」


力が抜けた。せめて1000円くらいは……と淡い期待を抱いていたのに。


でも、これで何か買える。


パン?

塩胡椒?

紙コップ?

トイレットペーパー?


問題はここだ。

何を買うか。


腹の虫がぐぅぅっと鳴く。


悪魔が囁く。

「絶対パンだろ。パン一択に決まってる」


天使が静かに忠告する。

「また同じ過ちを繰り返すの? あなた、正気?」


「また魔石見つければいいだけだろ! 黙れ!」


「見つかる保証なんてどこにもないわよ」


確かに。


……紙コップか。道具がないと何をするのも非効率すぎて死ぬレベルだ。


ぐぅぅと腹がなった。昨日食べたのはキノコ一個。


いや、パンがなければ先に死ぬのでは?


悪魔が再び甘く囁く。


「なぁ〜、クリームパンとかどうよ?」


乗った。


それだ。

クリームパンだ!!


真っ裸でクリームパンと叫んでいる変態おじさんが森の中に居た。

作品の題名のサブタイトルを変更しました。


最強の転移者 〜危ねぇ!騙されるとこだったぜ。おっさんを舐めんな。逆を行く!!そう、引きこもるんだ〜



最強の転移者 〜バグ? 神トラップ 缶=トイレ 靴ベロン クリームパン〜


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