表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】FLOW〜引退した初代世界1位の元プロは、『無名の新人』として0から世界を獲りに行く〜  作者: もかの
第2章『元プロさん、VTuberになる』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/55

第10話 FILM-0、全国配信でスナ縛り

「うわ、マジであのツイートが最後なのおもろ」

『おいエ──レイ、見ない方が身のためだぞ』

「見てない見てない……ぷっ、思ったより罰ゲームしてんのウケる」

『ぶっ殺すぞクソガキ……あ、やめようかレイ』


:草

:wwwwww

:全部発掘されてんの草

:aMaさん、全部言ったあとに言い直すんじゃ遅いんですよ

:声が声だから萌える

:声がいいから許せちゃう

:声フェチニキww

:今日だけで尊死しそうだなこいつw


 ツイッターでaMa復活が一気に騒がれたのか、同接がドンと増えた。


 やはり大人気ゲームの元世界王者、3年振りの復活の力はすげえな。俺もこれがやりたかったんだけど。


 今から「elleでぇーす!」っていうのは……いや、事務所に言ってないからだめか。


「アミア、ずるい」

『おうおう嫉妬か、Rrrrrrrrェイ!!!!!!よ』

「それはもう誰だよ。ってかマジで巻き舌上手いんかい」

『ふはははは、俺がお前に勝てないのはFLOWだけなんだよなぁ』


:!?

:レイさん、元世界王者超えってマジ????

:バチクソ上手かったけどそのレベルなんか!?

:STAR SKYマジでいいやつ引き込んだな……


 ……そうか、今リスナーからしたら『ちょー上手い新人』と『元世界王者』なのか。


 なるほどなるほど…………。


 ────謎の新人で騒がれるの、悪くないなっ!


:VTuberっていいよな、声に出てなくても嬉しい様子が伝わってくる

:ほんとやww

:レイくんめっちゃ笑顔!

:なんか厨二病チックだし、謎の新人って騒がれるの嬉しかったんかな

:かわいいかよ

:かわいい枠はaMaで足りてるって

:たしかに


『おい』

「んじゃかなり遅くなったが、種明かしだ。俺とアミアのチーム──レイとaMaチームが予選1位通過したんだ!」


 っくぅぅぅぅ!! 気持ちいいいいいいー!!


 今はもうチヤホヤされてるんだろ──。


:いやチーム名よw

:だせぇ

:まんまかい

:みんなカッケェ名前つけてんのにwww

:きゃーって言いたかったのに


「おかしいな、俺の想像と違うんだが」

『お前知らねえのかよ。今どきのFLOWプレイヤーにとってチーム名はめちゃくちゃ大事なんだぞ』

「初耳で草」

『お前の低い声で草って言うとなんかツボる』


:それなw

:無駄にかっこいいんだから

:ガチ恋出てきそうだな

:安心しろ、aMaのツボるでも死人出てるから

:それも分かる

:甘い声でツボるって言ってるの、なんでか知らんが新しい扉開きそう


:チーム名かぁ

:安直にレイアミとかアミレイとかでも語呂いいけどな

:ならさ、アミレイをアミ→網→FILM、レイ→0にしてFILM-0とかなんかかっこよくね?

:天才現る

:バチクソカッケェじゃねえか

:決定だろ


「俺さんせー」

『俺もー』

「よしじゃあこれからはFILM-0名乗ります」

『ます』


:勝手に決めといてなんだけど、もっと悩もうぜ?

:まぁかっこいいからいいんやけど

:それはそう

:次何するんですかー?


「よくぞ聞いてくれた! 150万エグプチカソ贈呈」

『あと50万あげてもいいんじゃね?』

「……ふっ、たしかにな。しゃあねぇ、200万エグプチカソやるよ」


:いやだから俺たちそれ知らねえんだよ

:aMaはなんで普通に会話してんだよwww

:草草の草

:なんか増えたし

:お前ら、エグプチカソ知らないのか?

:なんでワイたちがおかしいみたいになってんだw


「今からカジュアルマッチ行きます」

『ランクじゃないんだ』

「あぁ、スナイパー縛りするからな」

『あぁ、そういうことね……どういうことね?』


:ち ょ っ と 待 て

:思った数億倍エグい方法で証明しようとしてんのウケる

:でもこの2人なら舐めプに聞こえないのが……w

:ガチそれwww

:aMaも知らない様子なのガチ草

:かわいい


「ま、見ててくれって」

『いやまぁいいけどさ……?』

「それじゃ──」

「『GOOD LUCK』」


:おい掛け声かっけえな




「なースナあるかー?」


 ドンッ!!


『いやぁ、俺の分しか見つからんな。あ、3キル目』

「マジかぁ……俺もはよ撃ちたいって」

『今倒した敵の物資漁っていいぞ』

「マジ? あざ〜す」

『あ、ついでにそのマンションもう1人敵いるから教えてくれ』


 アミアに言われた通り、耳を澄ませる


「おけおけ。えーっと…………なるほど、現在4階で今も上に向かってる。階段登ってる途中だと狙える場所は無いが──おっ、この足音、6階でストップしたな。6階…………下降ギミックあったなそういえば。ならその方向に歩くからあと6.5秒後、アミアから見て2つ目の窓に見えるはず」


『了解』


:は?

:????

:待って何が起きた?

:呪文?

:え、え、え?????


「2、1……ファイア」


 重低音が鳴り響く。そしてさすが、キルログも流れた。


 そんな中俺は──


「おっ!! スナあったー!!」

『幸先いいな!』


:待て待て待て待てwwwwwwww

:違う……違うんだ……!!

:今は素直に喜べねえって!!

:気になることが多すぎるwwwww

:何事も無かったようにするなー!!wwwww


 そしてそのまま、縛りを感じさせない無双劇が続き、17キルチャンピオンを取ったところで初配信は名残惜しくも終了した。

第2章『元プロさん、VTuberになる』はこれにて完結です。

次回の更新は、明日3/30(日)の午後3時頃を予定しています。


「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださった方、ぜひ★★★★★とブクマをよろしくお願いします。

皆さんの応援がさらにたくさんの読者に読んでもらうことにつながるので、何卒……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ