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序章

レースのカーテンからまばゆい日差しが漏れている。

「あぁ、朝か...」

気だるげな表情で体を起こす。

耳を澄ますと、夏の熱さに不満をたらすようなセミの声が頭の中に入り込んでくる。例年にも増して今年の夏はセミの声に起こされている気がする。

窓を開けるために手を伸ばすと、ベットの周りに茶色の毛がたくさん落ちていることに気付く。なぜだろうか、昨晩の記憶はあまりない。飲み過ぎたのか頭が痛い気がする。ただ、毛まみれになるようなことは断じてしていない。自分の直感がそう言っている。とりあえずこの不潔なものを掃除をするため、ベットから降りる。

ダンッ…

ベットから降りようとして転げ落ちたことは初めてだった。こんなミスをするとは自分のことが信じられなかった。とりあえず立ってみると、いつもよりかなり視点が低い。なんかおかしい気がしてきた。怪我してないか確認するため、近くの姿見に全身を写す。

姿見に写った自分の姿をみて仰天した。


“”“俺が猫になっている。”””


鏡にはきれいな三毛猫がぽかんとした顔でこちらを見ていた。

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