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転生

午後22時、3日連続で徹夜残業だった俺は、ようやく家に帰れることに喜びを感じ、会社を出た。


大学卒業して3年。

コンサル企業に入社が決まり、エリートぶっていたが実際は深夜まで働くブラック企業に入社し、身を削る思いで働いていた。


あー、はやく転職したいな。

なんて考えながら、快速列車が通り過ぎるのを待つ。


すると、後ろで飲み会後らしいおじさんたちが大声で話していた。


3日連続での徹夜残業はきついってのに後ろのおっさんども顔を真っ赤にして楽しそうにしやがって

そう心の中でつぶやいていると

背中にドンッ!!と衝撃が走った。


((は??))


「やべっ」


そうおっさんの声を聞きながら、俺の体は駅のホームに吸い込まれていった。


ドサッ。


後ろのおじさんがぶつかり、駅に落ちたと判断するまでに3秒。


「兄ちゃん、悪いな。上がってこれるか?」

ぶつかったおっさんAから手を差し出され、その手を掴もうとこちらも手を差し出すと

「おい!あんちゃん!快速が来るぞ!!」

隣にいたおっさんBが大声で叫んだ。


すると隣にいたおっさんAは、さっと手を引いたのだ。


「は???」


ぶつかってきたのはそっちだろ!なんで助けようとしない!!

ふざけんな!!!!

そう思ったのも束の間、快速列車から発せられる電車の甲高い警笛が体を震わせる。


「パーーーアァアン」


すぐに、ホームからでないと!!

そう思いホームから出ようと試みるが、電車のライトが自分の体を照らし、、、、



———————————————————————————



目が覚めるとそこに映ったのは、頭に黒紫色の2本のツノ生えた人間だった。


「うぇえええん。」

え??

いやいやいや、ちょっと待て、俺なんで泣いたんだ!?


「ルシウスちゃん、初めまして。ママと、パパですよ〜。」

「オレに似てカッコいいツノしてるなあ。将来は立派な男になるぞ。」


俺に対してママとパパと自ら呼んでいる人がいる。


いや、人ではないのかもしれない。

人間と違うところが数点。

まずは頭に黒紫色で少し折れ曲がったツノ、そして目の下の頬に赤い縦ライン。

これはゲームやラノベに出てくる魔人といった方が当てはまる。


俺は確か電車に轢かれそうになって。


や、轢かれたのか?

うぅ。思い出したら吐き気がしてきた。


生理現象のように無意識に泣いていたがようやく収まった。それと同時に前世の記憶が戻り始めたので、ようやく自分の置かれている状況を整理する。


一つ目 おそらく俗に言う転生を今経験している

二つ目 この父と母から生まれたのであればおそらく自分も魔人のような見た目

三つ目 俺は今、生まれたての赤ちゃん!


いや、まてまてあり得ないだろ。

まさか俺が転生するなんて。


そんなことを考えていると、いきなり部屋の扉が「バァン!」と大きな音を立てながら開いた。


「ここに転生された魔王様が産まれたのか!?」




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