『テレサービス』と言う名のお話。
とある会話の話題で面白そう、と思ったものを書きました。
突貫で書きました。所々支離滅裂です。
それでは、どうぞ。
『テレサービス』
………それは、「いつも照れ顔をする事」。
それを知ったのは……。
▪▪▪
私の名前は、新近郁未。
高校3年生の女の子。
何の変哲もない、只の高校生。
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「郁未ちゃん、『テレサービス』って知ってる?」
とある日のお昼休み、友達の知奈が話しかける。
「『テレサービス』?何それ。」
「Veelで流行ってるのよ。」
Veelは、最近の若者の間で流行っているショート動画の配信サービスだ。
かく言う郁未本人も、使っているのだが……聞いたことも、見たこともない。
「ちょっと見せてみてよ。」
そう言うと、知奈は自分のスマホを取り出した。
「んしょ、ほら、これ。」
とある動画を見せてきた。
『………』
動画の中の子は、何も言わずにいるが……照れている?
「テレって照れる事なの?」
「うん。一定の動画数稼げるみたいよ?今度、その[テレサービスNo.1]を決めるイベントがあるらしいの。」
「ふーん……。」
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その日の夜。
「………テレサービス、か……。」
自室のベッドに横たわりながら、Veelの動画を見ていた。
自分でも分からないが、何だか見るたび魅力的に感じる。
「私もやってみよう、かな。」
▪▪▪
「郁未ー!『テレサービス』の動画、やってみたの?」
翌日、知奈が言ってきた。
「うん。ちょっとやってみようと思って……」
「再生回数、めっちゃ伸びてるけど!?」
まさか、と思って自分のアカウントを見ると……。
「50万再生………えっ?まだ動画上げて半日位だよ!?」
「郁未、才能あるんじゃないの!」
「そぉ?」
「きっと、イベントもトップ狙えるんじゃないかしら。」
それは言い過ぎ、と思いたかった。
けど、やってみなきゃ………。
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それから、そのイベントではトップを取った。
こんな変哲のない私でも、見てくれる人が居るのかな。
ただ、その「テレサービス」は、『本当の照れ』なのかしらね。
郁未、本当の照れはこれからよ…………?