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桜の木に寄り添う  作者: 月乃結海
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お店の名前

 私は住む場所や、これから関わっていく人達が変わっていったとしても流されることがなく、いつまでも自分が変わらずいれる……

 そんな場所にしたいという思いが強かった。


 いつまでも自分が自分を守れるように。


 これからたくさんの事が起こるかもしれない、それでも自分を強く持っていれば生きていけるから。


「 そういえば、なつ!お店の名前って決めた? 」


 マンションへ向かっている途中。

 ふいにリエがそう言ってきた。


「 ずっと考えてはいるんだけど、なかなか決められなくて…… 」


「 決まったら、1番に教えてよ? 」


「 うん。教えるね! 」


 お店の名前……ずっと考えてはいた。


 だけど……なかなか決めることができないでいた。


 オープンする前には決めなければいけない。

 上重さんにも、早く決めるようには言われている。


 私が私でいられる場所。

 そして。来てくれた人を笑顔にできる場所に。


 そんな思いを込めた名前にしたいとは思っている。

 でも、やっぱり……思いつかない。

 もう少し考えよう。


 私達は、マンションのエレベーターに乗り部屋へ向かう。


「 はぁ。やっと着いたね! 」


「 うん。色々あったし疲れたね 」


 私は部屋へ戻り、ヒロキくんに連絡をする事にした。


「 もしもし? 」


「 どうした? 」


 私は、今日上重さんに言われたことをそのまま伝えた。


「 壁の絵か。何がいいか、考えておくよ 」


「 うん、ありがとう。おやすみなさい 」


 話終わり、私は凄く嬉しい気持ちでいっぱいになっていた。


 嬉しさと安心した気持ちで、これから何が待っていたとしても、負けること無く強くいられる。


 きっと私は少しずつ、少しずつだけど強くなれているのだろう。


 そんなふうに思える事ができる1日だった。



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