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桜の木に寄り添う  作者: 月乃結海
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赤のネイル

 メールの相手は……よっちゃんだった。


『 なつ、近いうちあいてる?お茶でもいこうぜ 』


 そう書いてあった。

 よっちゃん……珍しいな。

 お酒大好きなよっちゃんがお茶なんて。

 メールの返信をしてふと考えた。


 何か重要な事があるのかもしれない。

 私はそう思っていた。




 そんな私の心は、モヤモヤと霧がかかったような気持ちになっていた。


 あの手紙の人が気になるから。


 思い切って、もう一度……。


 手紙を出してみようかな。

 でもきっともう来ないだろうし、見てもらえないだろう。




 私はストレスがたまったり、心の変化があると、ネイルを変えてみる。


 そうだ。赤にしよう。


 奇抜なデザインの赤に。


 モヤモヤした心を晴らすようにネイルをかえた。


 はぁ、スッキリしたー!


 真っ赤な赤。

 はっきりとした気持ちを表す色。

 綺麗につるんと光っているその赤のネイルは、とても綺麗だった。


 赤のネイルに気を取られてしまっていた私は外に出ずにはいられなかった。


 よっちゃんと仲の良い人。

 私にとっても思い出深い人。



 心を落ち着かせた私は、その人がやっているこじんまりとしたバーに向かった。



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