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桜の木に寄り添う  作者: 月乃結海
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責任感

 今日から始まる。


 私は、店長代理としてお店を守っていかなければならない。


 他にもスタッフは何人もいる。

 でも店長は、私を信頼し代理としてお店を任せてくれた。


 そんな店長に私は、感謝しかない。

 どうしようもなくやる気も失くしてしまった私をここまで元気にしてくれた。


 今度は私が頑張らなくてはならない。


 責任感でいっぱいになった。


「 なつ、無理しないで。何かあったら連絡してね 」


 店長はいつも優しい。つい甘えてしまう。

 こんな自分も変えたい。


 ーーーーーー

「 ありがとうございましたー 」


 最後のお客さんが帰り、お店を閉めていた時。

 ヒロキくんが入ってきた。


「 もう終わりだろ?」


「 うん 」


「 一緒に帰ろう 」


 コウちゃんはバーがある。

 リエも今日はいない。


 夜は二人かー。


 スーパーで買い物をして家に帰った。


 一緒に晩御飯の準備をした。


「 もう少し薄いほうが …… 」


 ヒロキくんは、コウちゃんと違って苦手そう。


 でも一生懸命やってくれてる姿が、とても可愛く思えた。


「 いただきまーす 」


「 お、美味しい!」


「 美味しければすべてよし!」


 作ってくれたのは、オムライスだった。

 見た目はイマイチだったけど、味は普通に美味しくて

 作ってくれた事が、嬉しかった。


「 もし何かあったら、すぐ言えよ!」


「 何かって?」


「 いいから。何でも!」


 まるで何かありそうな言い方だった。

 すごく聞きたかったけど、聞いたらいけない雰囲気ではあった。


「 ただいまー 」


「 おかえり 」


 そんな二人の会話を遮るように、リエが帰ってきた。


「 美味しそう!お腹すいたー 」


「 一緒に食べよう 」


 3人で食事を楽しんだ。とても、充実した夜だった。

 これから起きる事など、全く知らずに……。






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