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桜の木に寄り添う  作者: 月乃結海
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ショッピングモール

 こんなに広いショッピングモールこの町にもあったんだ。


「ここ、最近新しくできたんだよ。なつ、知らなかったでしょう!」


「 全然知らなかったー 」


「 もっと行動範囲、広げなきゃ!つまんないよ!」


「 おっしゃる通りです…… 」


 よし!いっぱい買っちゃう!




 私達は、全部の店舗を周りそうな勢いで見て回った。


「 あー、これもいいー!」


「 お前ら、買いすぎだろ!」


 私達は、ここぞとばかりに買ってしまう。


 服や雑貨などなど。

 お洒落なものも沢山ある。


 私達はカフェでお茶をすることにした。


「 やっぱりここはパンケーキ食べなきゃ!」


「 有名だもんねー!」


 しばらくして、お洒落な器で、ふわふわでホイップやフルーツたっぷりのパンケーキが運ばれてきた。


「 わぁー!」

 私達は、子供に戻ったような表情でウキウキした気分になった。


 コウちゃんと私は思いっきりはしゃいでいる。

 ヒロキくんも呆れたような顔をしているけど、笑顔で見守ってくれている。


 こんな楽しい時間久しぶりだな。


 するとコウちゃんが突然言い出した。


「 ヒロキ、いつ別れたの?」


 え。知ってたんだ。


 ヒロキくんは、コーヒーを吹き出しそうになりながら、答えた。


「 いきなり……。だいぶ前だよ。束縛がひどくて、今はストーカーになりそう」


「 何それ 」


「 職場に来たり後つけられたり。怖いし 」


「 まあ、そんだけ愛されてたのよ 」


「 そうでもないよ。色々あるんだよ 」


 恋愛話をしたりこれからの事を話したり。


 まるで昔に戻ったような凄く楽しい時間だった。


 暗くなっていてもどんどん落ち込んだ気分になってしまう。


 いつまでも、ポジティブな私でいたい。


 いつまでも。


 私はそう思っていた。



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