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桜の木に寄り添う  作者: 月乃結海
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メール

 これでいい。

 これでよかったんだ。

 自分に言い聞かせるように心の中で叫んだ。



 次の休みの日ーー


 私は返事が来ていないか、確かめに行く事にした。



 あ、返事きてる!

 胸がドキドキ熱くなるくらい嬉しかった。


 急いで手紙を開けた。


『いいよ。返事待ってます。』


 そこには、メールアドレスが書いてあった。


 私はウキウキした気分になっていた。


 嬉しい、見てくれたんだ!

 返事が来た事に喜びを感じていた。

 まさか、こんなに早く返事が来るなんて思ってもいなかったから。


 手紙を握りしめて急いで部屋に向かう。


 携帯を取り出し、早速メールしてみることにした。


 ーー


 なつみです。

 早速メールしてみました。


 会ってお話ししたいです。

 返信待っています。


 ーー


 これでいいよね。

 送信っと。



 ……しばらくしてから携帯が鳴った。


 返信きた!


 ーー


 明日、お店が終わってから会おう。

 待ち合わせは、桜の木で。

 ヒロキ

 ーー


 よかった!


 また会えるんだ!


 桜の木で待ち合わせ。


 嬉しすぎて思わず、リエに電話してしまった。


「もしもし、リエ?嬉しすぎてやばいよ!」


 リエは何がなんだかわけがわからず困惑してる。


 二時間くらい話をしていた。


 今日は良い日だ。


 別に付き合いたいとかそういう事ではない。


 ただ友達でいたいだけ。


 私は昔の私とは違う。


 そんなのはわかっている。


 ただ、ただ、もう一度逢いたかった。


 桜の木の下でもう一度。


 あの時みたいに、あの時に出会った時のように。





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