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桜の木に寄り添う  作者: 月乃結海
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私のコト

「今日はいい天気だな。」


 カチャ。




 机の引き出しを開けて私は、いつも通り便箋とペンを取り出した。

 今どき、古いかもしれない。

 手紙を書くのが趣味のひとつ。


 文章を考えながら友達のことを思い、書いている。

 文章は、今の気持ちや性格に全て表れていく。


 なかなか会えなくなってしまった友達に送っているのだ。

 親友のリエから手紙が届いていた。


 ーーなつみへーー


 元気?私は、とても元気です。

 最近、彼氏もできました。

 同窓会あるから、またそっちに

 遊びに行きまーす!


 ーーリエーー


 リエ、また彼氏かわったんだね。

 恋愛大好きな、親友のリエ。

 手紙にはいつも恋愛相談ばかりだ。


 でも、私は毎回そんな小さいやりとりだとしても

 手紙が好き。


 思いが伝わっていく気がするから。

 自分の字で書く事に意味がある。


 メールの文章じゃ伝わらない、小さな変化にも気づく事ができると思う。


 そんな私だが、仕事だってちゃんとしている。

 知り合いのお店にはなるけれど、ハンドマッサージの仕事をさせてもらっているのだ。

 人と人とが、話しながら手を触れながら私にとっては大切で、私には合っている仕事だと思っている。


 それに私は、アロマの香りが大好き。

 毎日、爽やかな柑橘系のアロマの香りに包まれている。


 リラックスした気持ちになれる。

 落ち着いていられる。


 その時、窓から、ゆったりとした風が入ってくる。

 部屋の中もアロマの香りでいっぱいになっている。



 ……同窓会のお知らせの手紙。



 ふと目に入る。

 そういえば同窓会あるって書いてあったよね。

 今まで何度か同窓会はあったが、くる人はだいたい決まっていた。


 ここは、田舎……。

 成人したら、だいたいの人は都会に行ってしまう。

 同窓会といってもなかなか集まらない。


 田舎には、田舎の良さがあるのに。

 そう思ってはいるけど、私にも都会の憧れがないわけでもない。


 いつかは、行ってみたい。

 夢が叶えられるそんな時がくるといいな。

 そんな事も時々は、思ったりもしていた。







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