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桜の木に寄り添う  作者: 月乃結海
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私の味方

 よっちゃんを呼び出した日。


 コウちゃんのバーで待ち合わせをした。


 やっぱりよっちゃんは、早く来ていたみたいで先に飲んでいた。



 私がなかなか話を切り出さず、迷っていたら、よっちゃんは、私の手を握り、何があっても味方だよ。って優しく声をかけてくれた。


 私はその言葉に甘えて、よっちゃんに全てを話した。


 お調子者のよっちゃんは、やっぱり笑顔でいてくれる。

 可愛いエクボがでて、少年のようなその笑顔にみんな救われてきたんだよ。


「 よっちゃん、話聞いてくれてありがとう 」


 優しいな。よっちゃん。


 コウちゃんも、微笑みながらこっちを見ていてくれて、ずっと味方でいてくれる。


 そんなよっちゃんが言った。


「 もう一度、会ってみたら?」


 会うって言っても。どうしたら会えるのかな。

 会いたいと思い気持ちと話がしたいという気持ちが入り混ざっていた。


「 連絡してみようか?」


 連絡しそうになってる、よっちゃんを必死で止めた。


「 いいから!!今はいい!」


 少し強めの口調にはなってしまった。



 ……でも一つだけ、お願いをした。



 会えるなら、もう一度だけでも会えるのなら、会って話ができるのであれば……。


 桜の木の下で会いたい…と。

  そして、手紙を見て下さい……と。



 私はもう一度、桜の木に手紙を置くことにした。





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