桜葵さんにチョコもらっちゃった!(200文字小説)
桜葵さんにチョコをもらったつもりで。
今年も買うのは義理チョコばかり…。
「あら、葵。バレンタインのチョコ?」
「そう」
「私も。葵は本命チョコどれにする?」
「えっ?」
「まさか本命居ないの?」
「まさか!居るわよ。あ、これいいわね」
「ホント!私もこれにしよっと」
見栄を張って余計な出費をしちゃった…。
そう思った時、後ろから頭をポンポンされた。
「葵さん、お買いもの?」
そう言って微笑む日下部さん。
その笑顔は卑怯だよ。
でも、本命チョコが役に立ちそう。
フィクションですから。