私は・・・? 2
説明回 第2
また、大っぴらにはなりませんが川之宮と水之宮が有名なものがあります。それは、良い術者を生み出すと言う事です。術者、というのは、祈祷師・霊媒師・陰陽師など呼ばれる人達の事です。
今の世の中は、妖怪や幽霊の存在が認められ、妖怪や幽霊などと一緒に暮らしています。と言うより、生まれながらにして妖怪だったりします。。そのため、人間を操り世界を破壊しようとするものが現れる為、術者が大事なのです。
術者を纏め上げる二勢力の中、関東を纏め上げているのが、川之宮と水之宮が当主を務める、海之宮です。色々な所に本部がありますがその中でも、水之宮の家が総本部です。
私は、その中でも、麒麟児と呼ばれる存在らしいです。らしいと言うのは、私の記憶が曖昧だからです。8歳までの記憶が無いからです。だから、弟と一緒に暮らしていません。私が、弟の事を一切覚えていなかったからです。今はそれなりに、は思い出しましたが。
私は今、陰陽師兼学生として、彗星高校に向かっています。
『彗星高校』
それは、お金持ちの人間とお金持ちの妖怪が通っている高校です。洋風建築で、例えるなら、ノイシュヴァンシュタイン城とユッセ城を足して二で割った幻想的な外見をしています。講堂、ホール、体育館があり、カフェ、食堂、購買があります。寮もあり、希望者は寮に住んでいます。妖怪だと言う事は人間側には知らされていません。
成績上位者は、特待生として、食費の料金免除・授業特別免除が与えられるかわりに、役職(各委員会や生徒会)につかないといけません。 そして、教師陣は、全員術者と妖怪です。素早く対処できるようにそうなっているらしいです。時々、術者や妖怪が暴走する場合があるからです。
私は、記憶が無い事も含めて高校に行かないつもりでしたが、高校側の要望と家族の説得により、行くことを決めました。
でも、ちゃんと試験は、受けましたよ。意外と簡単でしたが。
今日は入学式です。最初はお父様も来てもらうつもりでしたが、お祖父様と共に、騒ぎ・・・コホン失礼。はしゃぎすぎて、お母様に怒られ、お留守番です。
しかし、お母様は目立ちます。琥珀色のふんわりとカールした髪。大きな琥珀の目。ふさふさの睫。ぷっくりとした唇。出るところはでて、出ない所は出ない。『絶世の美女』がお母様の二つ名です。物凄い記憶に残ります!
まぁ、私も逆の意味で記憶に残るのですが。腰まである漆黒のストレートの髪。漆黒の目。少し子どもっぽい身長。簡単に言えば、琥珀色を漆黒にして、ストレートにして、肩と腰の中間の髪を伸ばして、背を縮ましたのが私ですかね。背以外は、成長していると言う。えぇ、色々な意味で目立ちます。これでも、平均より少しちっちゃいだけなんですけどね。今は、有名デザイナーが制作に関わったと言う制服を着ているので、目立ちませんが。
女子学生は、白のブラウスと千草色のリボンタイ。花色と甕覗色のチェックのスカート。冬になると、フリルが引き立たせる様についているふんわりとした花色のブレザー。
男子学生は学ラン。夏はカッターシャツ。全てオーダーメイドで作られています。
両学生服の釦と来ている人から見て、左胸に縫い付けてワッペンはこの高校のエンブレムです。『彗星高校』の名の通り、ラヴジョイ彗星を囲むように、天の川とアンドロメダ銀河と地球が描かれています。最も美しいとされている彗星と銀河と惑星と天の川が、丁寧に描かれていて、感動します。それにしても、この模様に既視感を感じるんですよね。まるで、私が描いた様な・・・
はいっ!物凄く中途半端に終わります。次回からは、学校に着くので、ここで途切れます。なるべく早く投稿しますね。
では、So that you can spend a good day all day long today




