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私を心の底から愛して  作者: 湊 悠美
理事長は誰?
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事件の裏では…

いつもより短いです

「あのぉ〜。謝るんでいい加減許してくれませんか?」

「紫苑様、お黙りください」

「はい、申し訳ございません」

「……立場逆転してる」


 だって、(はく)怖いんだもん。


 あの後、校長や先生方が生徒達を先導して、パーティー会場に案内している時。私は、黒峰勝亀(腹黒)紫華原砕亀(神々しい美人)に両腕掴まれて、強制連行されました。


 そして、生徒会室に連れてこられて、今。白がソファに足を組んで座って、私がその前に正座しています。多分、三十分以上たっているのに、このままは辛いよ。因みに、他の皆は座ってるよ。生徒会が5人、委員長が8人、+雪の合計14人も座ってて、私が座れる場所もあるって本当に広いねぇ~。私の現実逃避の役に立ってるよ。


「はぁ。もう良いから座れ。その代わり、説明しろよ」

「はぁ~い!」


 イェ~イと光の横に座る。光は、頭を撫でながらミルクティーを出してくれた。…本当に良い子だねぇ~。


「え~と、何処からかな?」

「貴女が誘拐された所から」


「え~とね」


 私はね、九家が誘拐された所で、不審に思ったの。だって、あの九家だよ?それなりに、護衛が従いているはず。なら、何故誘拐できたのか。するとね、ある人物を思いついた。それが、あのゴミだった。

 っちょっと、殺気を振り向かないでよ!もう!

 だから、あいつのことだから、私も狙ってくると考えて、変装せずにそのまま居たよ。そしたら、案の定一緒に居た、月兄と誘拐された訳。


 誘拐というか、丁寧に車に載せられて行った先には、多分城ヶ崎家の別邸かな、多分。まぁ、そこで丁寧に扱われた九家のご令嬢と会ったの。物凄く丁寧だったよ。普通の生活以上に豪華で優雅な生活だったよ。

 んで、丁寧に扱われていて怪我していないご令嬢を見て、私は気を失った振りをしてあいつらの言動を探った。そうしたら、あいつらは川之宮の名前をきちんと知っていた。それで、九家と川之宮のご令嬢を丁寧な扱いをしたんだって。本当は、主人から何をしても良いって言われてたらしいけど、身分的に高貴な御方に手を出せないって言ってたの。


 そこにきて、月兄が、『ならお前らには、機会を与える。お前らの主人を救った、川之宮と水之宮の秀才を恩を仇を返せるのか』って。あの時の月兄カッコ良かったよ!まぁ、その言葉を聞いた人達が、土下座し始めて、女性陣はドン引きしてたね。だって、何も知らなかったら魔王だよ?あれ。


 それが、あの電話の茶番劇。あの人達にも協力してもらってたんだよ。じゃないと、敵地なのに誰も映らないとかありえないでしょ?私が居るって情報がきたら誰か来るでしょ普通。だって、城ヶ崎家一族が全員居たんだよ。あの場に。連絡するでしょ。


「てなわけで、私が乱入して、あの女は捕まったって言うわけですよ」


 緊迫した話で、呼吸することさえ憚れた面々が、深く深呼吸した。


「なんというか、馬鹿な一族で尽きるんですけど」

「馬鹿な主人に誰も真実を言えなかったんだな。というより、言ったら罰せられるのか」


 最初に口を開いた水と紫が、皆の気持ちを表していた。


「でも、一番悪いのはあいつだよね」

「あれ、どうにかなりませんのかね?」

「無理だろ。絶対」


 憐が言った言葉に、白が一刀両断する。うん、あれは無理だ。


「例えるなら、金に赤に近づくなっていっ」

「無理ですね!!!」

「そんなものだよ。そもそもねぇ、どうにか出来たら、今までにどうにかなってるから」


 私の言葉に皆が溜息をついた。気持ちはわかるよ気持ちは。


「まぁ、今は一息をつこう。てなわけで、持ってきました。ドン・ペリニヨン!」


 …訪れる沈黙

 …てへっ


「おい、此処で飲むな!」


 怒ったのは、風紀委員長。流石仕事熱心!!


「怒るのそこ!?酒飲むことじゃなくて!!?」


 其れに怒った、憐。真面目だなぁ~会のトップ組は。


「だって、妖怪化、もしくは神化したら一気にお酒抜けるよ?」


 そして、勝った私。だって妖怪化もしくは、神化したら、人間の枠組みに入らないんだもん。何をしても大丈夫だよね~。


「とか言いつつ、入っているのはシャンメリーだけどね!」


 …訪れる沈黙

 …てへっ


「巫山戯んな!糞ガキ!!!」

「青~!!黒がキレた!!!」

「知りません」


 事件が起きたことも忘れ、みんなは最終的に仲良くシャンメリー飲みましたことさ。


「まだ飲んでないから!!!」

「黒!!マジで首しまってんだよ!!」


 まぁ、一先ずはこの事件は終わったよ。あの女の影を残してね

これにて、理事長は誰?は終了です。

次章も、始めます。何がいいかご意見下さい。

では、またお会いしましょう

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