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私を心の底から愛して  作者: 湊 悠美
私は・・・!
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記憶が戻った反応 №2~紫苑を慕う御子とその婚約者~

反応&人物紹介その2

 大広間に続く豪華な彫刻のある大きな扉の前に立つと物凄い後悔を感じる。私絶対ここにいちゃいけない・・・。


「そんな事いってると、扉開けて蹴り飛ばすぞ」


 これでも、白も心配してくれてるからね。デレるのは朱の前だけだけど。と言うより、そんなに分かり易いかな、私。


「あぁ、怖いな。まっ、行くとしますか」


 少し重たい扉を押すとギイィィと、低い音が聞こえる。すると、明るいシャンデリアが見えた。その照明に目が眩んでいると、右と左に強い衝撃が・・。


「くっ!?」

「「「お姉様!?」」」 「「「紫苑姉さん!?」」」


 つい、声を漏らすと心配する六重奏の声。お姉様と言う声は、麒麟きりんの水とまでいかないけど、心を落ち着かせるソプラノの声。似ているようで似ていない、まだ子供っぽさが残る声の三重奏。紫苑姉さんと言う声は、変声期が終わったけど、男にしては少し高く、女にしては低い声。こちらは、低かったり高かったり、耳に心地良い声の三重奏。この声は・・・まさか?


 ゆかりさくらあおい?それから、げつなぎにみゃー君?」

「お姉様・・・本当に戻ったんですね?!」


 ものすごい嬉しそうな顔で喜ぶのは、ろくしのみやゆかり。六之篠宮でわかる様に、天皇の孫娘。六之篠宮家の色である、琥珀色の髪を腰まで伸ばした、大きな琥珀色の目を持つ美少女。綺麗と言うより人形の愛らしさと言う言葉が似合う感じかな。関係は、はとこ。現天皇陛下のかずなりおおさまと、麗衣お祖母様と蘭お祖母様が兄妹で。それで、現皇后陛下の澄玲すみれおお様さまと将太お祖父様が兄妹で。紫のお母様のゆかりお姉様のお父様のかん大伯父様が将太お祖父様と兄弟で。まだあるけどとっても複雑なので割愛。つまり、私と紫は仲良しと言う事。それに紫は、天照大神わたしの神子だしね。だから、皇族の象徴の銀髪に戻る時は、目が紫苑色をしている。まぁ、天皇一族は御子と言われてるけど。


「お姉様・・。もう、お話しできないかと思いました・・」


 目線を右下に向けながら泣いているのは、宮森みやもり寒桜かんおう。名前は早咲きの桜、寒桜かんざくらからなのでさくら。宮森家の色である、消炭色の髪を腰まで伸ばし消炭色の目を持つ美少女。桜は、綺麗で儚い感じの雰囲気かな。彼女も輪廻転生りんねてんせいの過去を持っているけど、今の彼女には、その記憶が無いね。でも、私達最高神の三神が気に入っていたから。分かる人には分かるには分かるよ。例えば、銀に髪を戻した時に浅緑色あさみどりいろに見える目とかね。桜との関係は、従妹違い(いとこちがい)。又は従妹叔母いとこおば。あぁ、簡単言うなら、桜のお父さんの廉太郎れんたろう大叔父様と将太お祖父様が兄弟。えっ?何歳離れてるんだって?小さい事は気にしない。まぁ、桜のお母様のりん大叔母様と廉太郎大叔父様は、はとこだからまだ関係はあるけど割愛。天皇一族の一家の一つ、宮森家の才女と呼ばれている。


「お姉様・・ヒック。お久しぶりです・・グスン」


 泣きじゃくっているのは、如月きさらぎあおい。名前は向日葵から。如月家の色の仙斉茶色せんさいちゃいろの髪を腰まで伸ばした仙斉茶色の目をした美少女。可愛いけど、凛とした雰囲気を持っている。葵は、親族に対する尊敬が、尊敬と言うよりもはや崇拝。懐かれているのはわかっているけど、何もかも肯定するから調子が崩れるんだよね。私との関係は、従妹違い(いとこちがい)。又は従妹叔母いとこおば。葵のお父さんの真紅しんく大叔父様と光三郎お祖父様が兄弟。皇族の関係って、とっても面倒。こちらも同じく、恋歌れんか大叔母様と真紅大叔父様は、はとこ。


「声で反応するって、流石紫苑姉さんですね!そして、俺はまだみゃー君ですか?」


 自分の渾名が引っかかるのは、かみしのみや。実は猫又。だから、みゃー君。神篠家の色である、黒茶色の髪を鎖骨までのばした黒茶色の目を持つ男の子。可愛らしい笑みを浮かべ、顔立ちと髪の長さが相俟って、女の子と間違えられやすい。雰囲気がかっこいいと言われるより、可愛いが似合うかな。関係は同じく、はとこ。貫太大伯父様と将太お祖父様が兄弟・・て、紫と一緒なんだよね。つまり、この二人は従姉弟同士(紫の方が誕生日が早いから)。そして相思相愛の婚約者。同い年だからお似合いだね。私が結婚するのが先か、紫とみゃー君が結婚するのが先か。その前に、あの溺愛カップルが結婚しそう。


げつって、略し方するの、紫苑姉さんぐらいですよ。」


 渾名が気になるのは、ろくしのみや月火げっか。紫の弟。名前の理由は、誕生日に月が燃えるように赤かったから。同じく琥珀色の髪を鎖骨までのばした、琥珀色の目の男の子。月は、かっこよくて綺麗な雰囲気を持っている。実は、月読命の神子。だから、銀髪に戻る時は、撫子色なでしこいろの目になる。私の事を第二の姉だと慕ってくれる可愛い子。葵と婚約している。どちらも、私の事を慕ってくれてるから、よく私の所にくるんだよ。婚約者と喋らなくていいのかって、思うけど、突き放す事ができないからね。


「紫苑姉さん・・よかった!」


 抱き付いて泣いているのは、ろくしのみや雪薙せつな。同じく紫苑の弟。名前は、誕生日に雪が降っていたから。それと、須佐之男命の神子だから三種の神器の一つ、『草薙くさなぎつるぎ』(天叢雲剣あまのむらくものつるぎ)からつけられた。そのため、銀髪に戻る時は、勿忘草色わすれなぐさいろの目をしている。双子みたいに、外見が一緒。でも、紫と月火をフォローしているほど面倒見が良い子。桜と婚約していて、物凄く仲が良いんだよね。本当に先に結婚しそう。

まだまだ続きます 次に弟と叔父が登場します

Can you restart happily?

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