世にも奇妙な最終防衛線
できれば前作も見てやってください。
ここは最終防衛線。
ここを抜かれると後はない。
隊長「祖国を守るため、お前達の働きに期待している。」
ブライアン「任せてください、隊長!!」
ジャック「国の存亡を賭けた作戦に参加できるとは誇り高きアーミーとして光栄です。」
ここには命を捨てる覚悟を決めた奴らが集っていた。
しかし、隊長は言った…。
隊長「祖国の命運がかかっているとは言っても、お前達はまだ若い、生き延びろ!!」
ブライアン「た…隊長。」
ジャック「…隊長。」
感動する部下。
隊長「故郷にはお前達を待っているものがあるだろう?」
ブライアン「…はい。俺には300万の借金が待っています。」
ジャック「俺には懲役刑が…。ここにくる前に人を一人殺してしまって…。」
隊長「やっぱり、お前達に明日を生きる資格はねぇ!!」
―――――――――――
ここは最終防衛線。
つまり最後の壁…。
隊長「残念だが、うちの隊から一人…、特攻隊員を選出することとなった。」
ブライアン「そんな…。」
ジャック「…なら…、俺が…。」
隊員「お前達を死なすわけにはいかん!!俺が行く。」
ブライアン「隊長が行くことはないですよ!!俺、さっき300万の借金って言いましたが、本当は一桁多いんです!!」
ジャック「俺は二桁ほど…。」
隊長「よし!!特攻隊員を二人も排出できそうだ!!特にジャック、お前はヤバいよ。」
―――――――――――
最終防衛線。
もはや説明不用。
ババババババババッ!!
激しい銃撃戦。
しかし、遂に…。
ジャック「やったっ!!祖国を守ったぞ!!」
喜びを爆発させるジャック。
しかし、ブライアンは逆の反応を見せていた。
ブライアン「ヤベェ!!勝っちまった!!」
隊長「どうした、ブライアン!?俺達は英雄だぞ?」
ブライアン「いや…、酒場のバーテンと賭けをしたんだ。俺達の負けに1000万…。」
ジャック「オイッ!!」
隊長「これで借金が4000万になったな。」
―――――――――――
隊長「ブライアン、ジャックはどうした?これから凱旋パレードだぞ。」
ブライアン「さっき殺人容疑で警察に連行されました。」
隊長「お前の借金は?」
ブライアン「敵に機密情報を売ってチャラにしました。たぶん、すぐにまた敵が来ますね。」
隊長「やるな…。俺にも一枚咬ませてくれよ。」
ブライアン「もちろん構いませんよ。」
隊長「……。」
ブライアン「……。」
隊長「…ツッコミはどうした?」
ブライアン「ジャックがいませんからね…。」
《完》