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File66 人はなぜ電車の運転席に乗りたがる

電車に乗ると誰しも運転席のすぐ後ろに行って前の景色を見てみたくなる。子供染みていると思われるかもしいれないが、筆者も時々運転席のすぐ後ろに立ってみる。確かに気持ちいいものである。世の中にはパノラマカーという車両もあって、運転席は2階についており、先頭車両の最前列は一般顧客が入れる特等席になっている。人は、なぜ電車の運転席に乗りたがるのであろう。

もちろん眺めがいいということもあろうが、眺めだけの問題であれば車も同じであるはずである。でも車に乗って前の景色を見ても、あまり電車のような独特な気持ちよさは感じない。実際、電車の最前列に乗った人の目の動きを観察すると、あまり周りの景色を見ておらず、ずっと先まで伸びる線路とそのわずか周辺の景色だけを見ていたという結果が得られたという。つまり、電車の先頭に乗りたがる人は、周囲の景色よりも電車が動いてゆく先に興味があるようだ。

鉄道マニアの間で、電車の運転シュミレーションゲームが流行ったことがあった。しかも、単なる電車ではなく、例えばJR山手線とか地下鉄丸ノ内線とか具体的な路線ごとにソフトがあるというから驚きである。特に地下鉄のゲームでは、真っ暗闇を走っているかと思えば、時折ホーッと明るくなって駅に着くということの繰り返しだそうだ。そんな風景が延々何十分も続く。鉄道に関心のない人から見ればバカかと思われるかもしれないが、これが結構人気があるそうだ。

ということで結論であるが、人は非日常体験をしたくて(要するに好奇心で)電車の運転席に乗りたがるのではないかと思う。通常、電車の運手席や旅客機のコックピットとかに一般乗客は入れない。普通の人が入れない場所に乗れるからこそ、楽しくて心が弾むと言えば外れているだろうか。周囲の景色なんかはどうでもよくて、自分が電車を運転しているような錯覚感が楽しいである。でも、背中からジロジロ見られている運転手さんは嫌かもしれないが。

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