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File48 サブリミナル効果の恐怖

サブリミナル効果とは人の潜在意識に働きかけて、その人の知らない間に心を誘導する方法である。例えば、1秒間に30コマほど流れている映画にコーラのコマーシャル画像を1コマ入れて、繰り返し観客に見せる。もちろん観客の目にはコーラの画像は見えていない。でも、その映画館ではコーラの売上が20パーセントほど増えたという。この実験は実際に過去にアメリカで行なわれたものである。目に見えない潜在意識のレベルで、繰り返しコーラの画像を見せられたことで、人々は知らず知らずのうちにコーラが飲みたいという気持ちを植え付けられたというのである。コーラを買って飲んだ人に質問してみると、はっきりとは分からないがコーラの画像が見えたような気がしたと答える人もいたそうだ。

本当にそんなことができるのであろうか。サブリミナルについては、NHKの番組基準で「通常知覚できない技法で、潜在意識に働きかける表現はしない」と明記されているので、どうやら大真面目な話のようである。根拠のないオカルト話ならば、NHKがわざわざ明文規定まで作らないはずである。

ただ、専門家の間では、サブリミナル効果の真偽については意見が分かれている。いろいろな実験でも、有為な関係を証明できてはいないという方が多い。多分その答えが正解であろうと信じたい。そうでなければ、落ち着いてテレビやビデオを見ていられなくなるからである。

仮にサブリミナル効果が現実にあるとして、悪意のある人間が、殺したいと思う相手にサブリミナル効果を仕込んだビデオを見せて、自殺へと誘導するなんてことができてしまう。それこそ「呪いのビデオ」である。実際に、そのような内容を題材にした刑事ドラマやオカルト話も数多く制作されている。ただ、これまでのところ実世界においてそんなビデオを見て自殺を試みたという話は聞かないので、やはりサブリミナルは怪しげな話なのかもしれない。


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