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File20 ウンチ分子の恐怖

今回は少々汚いお話です。食事中の方は読まないでください。

今日あなたは、朝トイレで済ませるモノを済ませたであろうか。あのいやなクサい臭い、実はあのモノから発する水蒸気に交じって空気中に放出された分子がその臭いのもとなのである。

ウンチからはインドール、スカトール等の臭いの元となる分子が放出されており、それがあなたの鼻にある嗅覚細胞にくっつくことで臭いを感知している。イヤー。ウンチ分子が鼻の穴に、といことは口の中にも。その通り、ウンチ分子は何万何千という数でトイレの中をうじゃうじゃと浮遊し、あなたの鼻だけではなく、口や目の中から肺の中まで入り込み、そして髪の毛や衣服、お肌にまでくっついて回っているのである。

何と不潔な、鳥肌が立ってきた。でも心配ご無用。ウンチ分子の大きさは、10ナノメートル(ナノは10億分の1)程度、普通の光学顕微鏡でも絶対に見えないほどの小ささである。しかもこの程度の濃度なら口の中に入っても中毒症状を起こすことはありえない。

でも、ウンチ分子にくっついて有害な細菌やウイルスが飛び回ることはないの。これも心配ご無用。ウンチに大量に含まれる大腸菌の大きさは1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)程度、ウンチ分子の100倍ほどの大きさなので、くっついて飛ぶということはありえない。では、細菌よりさらに小さいウイルスはどうか。ウイルスは0.1マイクロメートルと細菌の10分の1程度の大きさ。それでも、まだウンチ分子の10倍以上の大きさなので、カラカラに乾燥でもしない限り飛び回るということはない。

ただ、注意が必要なのは、手についたウンチ。これには、ごくわずかでも細菌やウイルスも含まれている。うっかりその手で口や目を触ったり、料理を作ったりすると、感染する恐れがある。これも用足し後にすぐに手を洗えば全く問題ない。ほとんどの細菌やウイルスは流水で流されてしまうから、レストランの厨房とか病院とか特別な場所で仕事をしている人以外は、消毒薬まで付けてゴシゴシというようなことまではしなくてもよい。

ちなみに、トイレの便座。これは人の手よりははるかに清潔なので、用足し後にいちいち便座を滅菌タオルで拭くということも全く必要はない。まあ、あまり神経質にならず、どうしてもアノ臭いがいやという人は芳香剤でも置いてください。


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